「Ｊ１、広島０－１ＦＣ東京」（３日、エディオンスタジアム広島）

　またしても偉業達成は持ち越しになった。Ｊ１通算最多得点の１５７にあと１点と迫っていた広島のＦＷ佐藤寿人（３３）は、後半１７分まで出場し無得点。４試合連続でノーゴールに終わった。チームは競り負け、神戸に２－０で快勝した２位・鹿島に勝ち点２８で並ばれた。

　９失点と第２Ｓ最少失点を誇るＦＣ東京守備陣の前に、決定機をつくることはできなかった。前半３分、佐藤は胸トラップから右足を振り抜いたが、枠の外。同３５分のシュートは力なくＧＫの正面だった。ゴール前で球を受ける場面はなし。得意のワンタッチシュートも見せられなかった。

　８月２９日のホーム名古屋戦で王手をかけ、４試合連続で足踏み。約１カ月、ゴールから遠ざかった。それでも「チームのプラスになることをする。優勝争いが大事」と言い切る。重圧も大きいが、何よりもチーム最優先を強調した。

　「９０分出られるわけではない。その中で決めるために練習からしっかりと準備したい」。エースは前だけを見据えた。