レスター岡崎、名刺代わりのフル出場
「イングランド・プレミアリーグ、レスター4-2サンダーランド」(8日、レスター)
サッカーの欧州各リーグは8日、各地で行われ、イングランド・プレミアリーグのレスターに移籍した岡崎慎司(29)は公式戦デビューとなったホームのサンダーランド戦にFWでフル出場した。得点はなかったが、試合は4-2で勝った。
初挑戦のプレミアリーグの舞台で、名刺代わりにひと暴れした。岡崎が開幕戦からフル出場。「やりたいことの半分くらいしかできなかった」と言うが、白星に「自分が出て勝つことが次につながる。それは一番良かった」と安堵(あんど)感も口にした。
2トップの一角で出場。前に出たイングランド代表FWバーディーの周りを走り回った。ゴールだけを求められたマインツ(ドイツ)時代と違い、守備や組み立てにも絡んだ上で得点するのが役割。全速力でプレスをかけて大歓声を浴びるなど、早速地元サポーターの心をつかんだ。
ただ、ノーゴールには不満が残った。前半13分は左折り返しに飛び込んだが及ばなかった。後半42分は横パスを受けて切り返したが、左足シュートは相手に阻まれた。「あの2度のチャンスは決めたかった。いいプレーをしても決めないと意味がない」と悔しがった。
昨季のチーム得点王ウジョアら、FWのライバルは多く「勝てなくなった時に一番先に外されるのは自分のポジション」と危機感は強い。それでも「全力プレーがどれだけ通用するか試しながら、少しずついいものを加えていく。その第一歩を踏めてうれしい」と、新たな挑戦に胸を躍らせた。