ミラン本田2アシスト!2位ローマ撃破

 「イタリアリーグ、ACミラン2-1ローマ」(9日、ミラノ)

 サッカーセリエA第35節ACミラン対ローマが9日(日本時間10日早朝)、ミラノのサン・シーロ・スタジアムで行われ、ミランが2-1で勝利をおさめた。ミランの日本代表FW本田圭佑は2アシストを決め、チームに貢献した。

 2位ローマとの試合で本田は4-3-3の右サイドで90分フル出場した。本田は前半13分、DFアントネッリのヘディングのパスをエリア内で受け、バウンドしたボールを左足で合わせてシュート。しかしローマのGKデサンクティスがジャンプして手で弾いた。また18分にもミドルシュートでゴールを狙ったが大きく上空に外れた。

 そして同40分、FWデストロからのボールを受けて、右サイドをドリブルで約20メートル駆け上がる。右足で上げたクロスはゴール正面にしたMFファンヒンケルへ。これをファンヒンケルがダイレクトで右足で合わせ、ミランが先制点を挙げた。本田はファンヒンケルと抱き合って喜びを爆発させた。本田のアシストは昨年9月28日、セリエA第5節のチェゼーナ戦で、ラミにCKで送ったもの以来、7カ月ぶりだった。

 本田は同45分にも右サイド35メートルのFKをゴール左側にいたDFアレックスに送ったり、ロスタイムには左からのドリブルで前方にいたMFポリに長めのパスを出すなど、積極的にチャンスを作っていった。結果的には得点に結びつかなかったが、いきいきとしたプレーが印象的だった。

 後半に入っても本田の精力的な動きが続く。同1分、MFボナベントゥーラからのサイドチェンジでボールを受けた本田は、20メートルの位置からシュート。これはローマのGKにキャッチされた。同6分にもドリブルでキープし、前のDFアバーテにパス。アバーテがクロスをファンヒンケルに出すが、タイミングが合わなかった。

 そして同14分、右サイドでボールをキープしていた本田は、マンマークについていたローマの選手を左右の動きで振り切り、右足でクロスを上げる。これをデストロが頭で合わせて追加点となった。ミランは2-0とした。同17分にも本田のパスからポリがシュート。そしてそれをGKが弾いたものをボナベントゥーラが再びシュートするなど、チャンスメーカーとして働いた。

 同24分には本田はゴール前で、ファンヒンケルからのボールを頭で合わせ得点を狙った。しかしこれはゴールの枠上外へ。だが同27分、ミランのMFデヨングがエリア内でローマのイトゥルベにファウルを犯してしまう。このPKを途中出場していたローマFWトッティが決めて、ローマは2-1とした。

 ロスタイムは4分。その間に審判のジャッジに怒りをぶちまけたインザギ監督が、退場処分を命じられる一幕も。試合はそのまま2-1でゲームセットとなった。試合後、本田はローマのFWでCSKAモスクワ時代のチームメイト、コートジボワール代表ドゥンビアとユニフォームを交換した。

 インザギ監督は「本田は(アジア杯から)戻ってきてコンディションを取り戻すのに苦労していた。彼は“日々成長していく”という彼の国の文化のお手本でいなければならない」とコメントした。本田はミックスゾーンではノーコメントだった。

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