鳴門渦潮女子が大会連覇!いざ全国へ

 「四国高校サッカー選手権・女子決勝、鳴門渦潮5‐0松山東雲」(16日、春野)

 四国高校サッカー選手権が14~16日の3日間、高知市の春野総合運動公園球技場で行われ、第2回大会の女子決勝は鳴門渦潮(徳島)が5‐0で松山東雲(愛媛)を下し、大会連覇を飾った。創部3年目の鳴門渦潮は、今季の目標「全国ベスト4」を目指して8月のインターハイに出場する。男子決勝は徳島市立が4‐0で香川西を破り優勝した。

 圧倒的な攻撃力を見せつけた。鳴門渦潮が5ゴールを奪う完勝。2年連続で四国の頂点に立ち、インターハイ切符を手にした。

 昨年と同じ松山東雲との決勝対決。前半5分にFW櫛谷涼夏(3年)が先制ゴールを決めると、後半は足が止まった相手守備をほんろうし、ゴールラッシュを演じた。

 左ひざ全十字じん帯断裂の大けがで昨年大会に出場できなかった櫛谷は「先制点でチームにいい流れをつくれた」と笑顔。後半15分に右CKからヘッド弾を突き刺したDF天神夕里奈(3年)は「高さは自分の武器。決められてよかった」と喜んだ。

 隙のない快勝に、吉成浩司監督は「自分たちのサッカーを貫けた」と満足顔だ。徳島市立高出身。筑波大卒業後は、G大阪や大塚製薬(JFL)でプレー。03年の現役引退後は指導者の道を選び、12年に創部した鳴門渦潮女子サッカー部の初代監督に就任。わずか3年で四国最強の地位を確立するまでにチームを育てた。

 32人の部員は同校の「スポーツ科学科」に在籍する。定期的に専門トレーナーからフィジカル強化の指導を受け、栄養学やスポーツ心理学などの知識も豊富だ。学校近くに女子サッカー部専用の人工芝グラウンドがあり、環境は抜群。多くの選手が将来のなでしこジャパン入りを夢見て練習に励んでいる。

 昨年のインターハイは、初出場で1勝を挙げた。ただ、全国トップクラスとの実力差はまだまだ大きい。今年1月の全日本高校女子選手権では、2回戦で名門・常磐木学園(宮城)に0‐10と大敗した。悔し涙を流した鳴門渦潮イレブンは、今シーズンの目標を「全国ベスト4」に定めた。

 創部1期生が3年生となり、吉成監督は「技術が高く、層が厚いチームになった」と手応えを口にする。全国から強豪16校が集うインターハイに向け「ベスト4に入るという強い気持ちを持って行きたい」とMF梅津萌主将(3年)。渦潮のような力強さで高い目標に挑戦する。

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