W杯開幕戦は日本人審判トリオが裁く

 「ブラジルW杯」(12日開幕)

 国際サッカー連盟(FIFA)は10日(日本時間11日)、西村雄一主審(42)と相楽亨(37)、名木利幸(42)の両副審を12日(日本時間13日)に行われるブラジル‐クロアチアのW杯開幕戦の審判団に指名したと発表した。日本人の審判員がW杯の開幕戦で大役を担うのは初めて。開幕戦の主審の判定は大会全体の基準となるため、極めて重要な役割といえる。

 西村主審と相楽副審は10年南アフリカ大会では韓国人副審と組み、準々決勝などの4試合を任された。名木副審は今大会が初参加で、W杯に初めて日本人トリオで臨む。12年にアジア・サッカー連盟の最優秀主審に輝いた西村主審は、W杯に備え「僕らの所作が世界に見られる。シグナル一つとってもしっかりやらないと」と話していた。

 日本サッカー界にとっての金字塔に、日本サッカー協会・大仁邦弥会長は「代表が決勝に行ったようなもの。素晴らしい」と絶賛。02年に審判員のプロ制度を導入するなどレベル向上に取り組んできた日本サッカー協会の田嶋幸三副会長は「良かった。すごく誇りに思う」と朗報を喜んだ。

 地元ブラジルのメディアは10日、主審に決まった西村雄一氏について「因縁の審判員」と報じた。西村氏は前回の南アフリカ大会でブラジルがオランダに敗れた準々決勝で主審を務め、相手を踏み付けたブラジル選手を退場させた経緯がある。各メディアは毅然とした態度でレッドカードを示す写真とともに報道した。

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