長谷川2発!神戸弘陵3‐0快勝発進

 「全国高校サッカー選手権・1回戦、神戸弘陵3‐0札幌大谷」(31日、フクアリ)

 1回戦15試合が行われ、13大会ぶり出場の神戸弘陵(兵庫)は札幌大谷(北海道)を3‐0で下した。選手権での勝利は17大会ぶり。全国制覇の経験のある東福岡、広島皆実、四日市中央工(三重)や、富岡(福島)などが2回戦に進んだ。那覇西(沖縄)は3‐1で遠野(岩手)を破った。松商学園(長野)のFW中沢健太(3年)が西京(山口)戦で3得点し、今大会のハットトリック第1号となった。

 狙い通りの攻撃がはまった。前半32分にMF長谷川とFW菅のパス交換で崩し切った先制点など、神戸弘陵が一挙3得点。県大会から取り組むサイド攻撃を絡め、得点源の長谷川覚之(3年)が2得点と、持ち味を発揮して初戦を突破した。

 殊勲の長谷川は「細かいパスで崩せたのが良かった」と充実感を漂わせた。30日の開会式では主将のMF湯川彗太(3年)が英語を交えた宣誓で注目を集めたこともあり、「宣誓が力になりました」と、いい流れで大会に入れている。

 学校は4月から共学化し、女子サッカー部も設立する。湯川主将は「県内には(女子の強豪の)日ノ本学園もあるし、初年度から活躍するのは難しいと思いますけど、女子も男子と同じようにサッカーをしてほしい」と望んでいる。男子が選手権で勝ち進めば入部者が増えることも期待できる中、もう一つ、気持ちに火をつける理由があった。

 女子部のために学校は人工芝コートの設置を計画中だが、男子は基本的に土のまま。湯川主将は「さすがに全国で(勝ち進む)ってなったら、考えてくれるかな。僕はもう(卒業で)使わないですけど、後輩に何か残せたら」と好成績を残すことでの待遇アップを狙っている。

 その湯川はセンター試験(1月18日、19日)を受験予定。1月13日の決勝に進むと中4日でもう一つの大舞台に挑むことになる。自分のため、後輩のため、さまざまな思いを胸に青春の舞台を駆け抜ける。

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