柏・井原ヘッドが監督代行 後任探しへ

 J1柏は1日、ネルシーニョ監督が8月31日に辞意を表明したことを受けて、元日本代表の井原正巳ヘッドコーチ(45)を監督代行に指名した。4日の天皇杯2回戦・筑波大戦と、7日に行われるナビスコ杯準決勝第1戦・横浜M戦で指揮を執る。強化責任者の吉田達磨(たつま)ダイレクターはネルシーニョ監督を慰留しているが、辞意を撤回する可能性は低いとみて、後任を探す意向を示した。

 8月31日、1‐3で敗れた鹿島戦直後の柏・ネルシーニョ監督の電撃辞意表明は、強化責任者も驚かせた。吉田ダイレクターは「寝耳に水ということになります。(試合前に辞任の)話は全くなくて」と困惑。辞意表明の理由も「見えていれば僕らも対応しようがある。彼が言うように、負けることに耐えられないことを尊重する以外ない」と渋い表情で説明した。

 クラブはネルシーニョ監督を慰留しているが、本人の辞意が固く、4日と7日に公式戦があることから井原ヘッドコーチを監督代行に指名した。その間に後任を探す方針だ。井原ヘッドは「来週以降はチームの体制がはっきりしていると思う」としており、近日中に候補者の選定を終えるとみられる。

 この日、ネルシーニョ監督は練習を欠席した。吉田ダイレクターも「大きく何かが変わるという可能性は限りなく少ない」とした。ミーティングで選手に事情が伝えられた後、選手だけの話し合いも大谷主将の声かけで行われた。ある選手は「途中で投げ出して出て行く感じですけど、選手は最後までやる、という感じ」とタイトルを目指すことが確認された。まずは4日の筑波大戦に全力を注ぐ。

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