G大阪、家長2発も空砲…痛恨ドロー

 「J1、G大阪2‐2FC東京」(24日、万博)

 J1残留(15位)争いを展開する神戸は柏に0‐1で敗れて、15位。G大阪はFC東京と2‐2で引き分けて、16位。広島に1‐4で完敗したC大阪は14位に転落し、仙台を1‐0で下した17位の新潟の4チームが、最終節に残留をかけることになった。鹿島は名古屋に2‐1、大宮は磐田に2‐0で勝ち、ともにJ1残留を決めた。

 本拠最終戦のセレモニーで松波監督がマイクの前に立つと、サポーター席から容赦ないブーイングが起こった。勝たなければ後のない試合で痛恨のドロー。C大阪、神戸が敗れたため、この日のJ2降格は免れたが、最終節の敵地磐田戦で想像を絶する重圧がのしかかることになった。

 前半0‐1の劣勢からFW家長の2ゴールで勝ち越したが、後半39分に被弾。DF今野は「この大事な試合で低調なパフォーマンスの自分に腹が立つ。最後は両脚がつって、パワーが残っていなかった」と力なく振り返った。遅れてキックオフした柏‐神戸を万博競技場内のテレビ中継で見届けたG大阪のスタッフは歓声をあげたが、勝っていれば神戸と順位が入れ替わっていただけに、むなしさも漂った。

 今野ら複数年契約を結ぶ選手も例外なく12月1日の最終節終了後にクラブとの契約交渉に臨む。クラブ幹部は「(残留、降格両方の想定を)している」と話しており、J2降格が決まればチーム解体が現実味を帯びることになる。

 松波監督はサポーターに「この試練を乗り越えれば、ガンバは揺るぎない強さを手に入れられる」と訴えたものの、MF遠藤は「3ポイントをとらなければ下(J2)にいくわけで…」と現状を直視。今野は「勝ち点3を取ることしか望みはない。あとは神様に祈るだけ」。名門クラブの命運は神のみぞ知る。

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