長谷川穂積、被災地にベルト奪取誓う!

 「IBF世界スーパーバンタム級タイトルマッチ」(4月23日、大阪城ホール)

 元世界2階級王者の長谷川穂積(33)=真正=が7日、神戸市内の真正ジムで練習を公開した。4年ぶりの世界戦へ向け、「被災地との約束を果たす」と3年前に東日本大震災のボランティアで訪れた宮城県気仙沼にベルト奪取を誓った。

 3・11まであと3日。「もう3年がたつ」と、長谷川自身の人生観すら変えた当時を思い出す。2011年4月8日のWBC世界フェザー級王座初防衛戦。「ボクシングをやってる場合じゃない」との思いで戦って王座陥落。失意の中、東北へとボランティアに向かった。

 衝撃の光景を目の当たりにしたが、東北の人々は温かった。「何もかも失って、それでも前を向いていた」と逆に勇気づけられた。今でも連絡を取り合う人たちには「必ずチャンピオンに復活する」と約束。3年間も待たせた被災地へ絶対に勝利を報告してみせる。

 この日は6ラウンドのスパーリングを行い、ジムの同僚2人を圧倒。その後は休む間もなく、30分間のミット打ち。体の切れ、スタミナ面とも順調だ。

 「世界戦は勝手に気持ちが入ってくる。余裕を持って傷のない顔で終われれば。待ってくれた人に拳でメッセージを伝えたい」。本番まで1カ月半。強気な穂積節も戻ってきた。

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