興毅ダメ!JBCライセンス更新認めず
日本ボクシングコミッション(JBC)は25日、都内で資格審査委員会を開き、UNITEDジム(三好渥義会長)への移籍届を提出した元世界3階級王者、亀田興毅(27)のボクサーライセンス更新を認めないことを決めた。興毅は改めて他ジムへ移籍するか、海外での活動以外、現役続行の道はなくなった。
JBCは移籍は「本人の自由」としたが、ボクサーライセンスの更新は認めなかった。理由はJBCルール11条3項の「特別の事情」に当たるとした。
資格審査委は22日に行った三好会長と興毅のヒアリングの内容も踏まえて審議し、満場一致で「更新しない」との決定を下した。
通常、ライセンスは無条件で更新されるが、三好会長が78歳の高齢でジムにほとんど姿を見せないなど、興毅の管理が憂慮、懸念されることを「特別な事情」と判断した。
興毅は今年2月、当時所属していた亀田ジムの会長らが資格はく奪処分となり国内での試合ができなくなった。
WBAから世界スーパーフライ級王者・河野公平(ワタナベ)の初防衛戦の相手に指名され、実現に向け7月4日にUNITEDへの移籍届を提出した。
日本での活動再開に失敗した興毅は「自分は移籍が認められると思っていた。以前、秋山理事長から『ボクサーに罪はない。JBCはボクサーを守るところだ』と直接言われていた。それを信じて認められると思っていた。こういう結果になって残念。今は言葉もない」と談話を出した。
ライセンス更新が認められる移籍先を新たに探すか、海外に拠点を置くか-興毅に厳しい現実が立ちはだかった。