暴行被害の弘輝が因縁マッチ無念の判定勝ち「不完全燃焼ですね」山口侑馬には「可哀想やなと思う」

判定勝ちを収めた弘輝(左)と山口侑馬
試合中も常に笑顔だった山口侑馬(右)
判定勝ちを収めた弘輝(中央)
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「格闘技イベント・KNOCK OUT.69」(23日、後楽園ホール)

 弘輝(29)は前日計量で負傷させられた山口侑馬(31)との遺恨戦を、後味の悪い形で制した。UNLIMITEDルール(64.0キロ契約)マッチは、2回途中で偶然のバッティングを受けた左目上の傷が深いため続行不可能とされ、その時点でのテクニカル判定で白星を手にした。

 弘輝は「不完全燃焼ですね」と煮え切らない表情。試合直後はハグを交わしたものの、山口の印象を「未熟だと思った。俺を殴ってきたのも悪気や悪意はなかったんでしょう」と語り、戦い終えて「試合として成立していない。レベルが違った」と切り捨てた。山口が言葉を発しながら、笑顔で戦うスタイルを「キモイし、うるさい。そういう子なんですよ。心が弱いからああいうことしちゃうんです。可哀想やなと思います」と感想を語った。

 弘輝は前日計量のフェイスオフで互いにヒートアップし、軽く肩を押した山口に左で張られ、続けて右パンチを受けて唇の裂傷で流血。運営側が試合中止を検討したが、自ら試合を訴え、山口にファイトマネー減額、減点などの措置が下された上で実施に至った。

 山口元気代表は山口から事前に「触られると反射で手が出る」と伝えられていたというが「さすがに拳で殴るのは傷害事件になる。ダメでしょう」と疲れた表情で振り返った。フェイスオフ時に、弘輝が契約体重を1キロ増やすよう願い出て了承された件について、山口が批判的な言葉を向けたのが始まりだったという。今後はフェイスオフでスタッフを配置し、細かいルールを設けるなどの対策を立てる。

 同大会には初出場だった弘輝。「ファンを大事にしていると思った。昨日は自分のことで迷惑をかけたが、選手の意思も尊重してくれる。いい団体と思いました」と、継続参戦に意欲を示した。

 K-1でも存在感を示してきた弘輝。今回の騒動を受け「自分はエンタメ的な興行にはオファーがあっても出ない。盛り上げるだけがプロじゃないし、アスリートとしての行動が大事だと思っているから。自分はこういうキャラで勘違いされるけど、格闘技というスポーツが本当に好きで、スポーツという一線は越えないつもりです」と、信念を語る場面もあった。

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