“暴走女王”堀田祐美子が地元神戸で初の自主興行 「東京に出てプロレスラーになって41年。やっと地元で試合ができた」
T-HEARTS「堀田祐美子神戸初凱旋興行」(30日、神戸市・御影公会堂)
女子プロレスの“暴走女王”堀田祐美子(59)が出身地の神戸市で初めて自主興行を開催した。満員札止め480人のファンから「お帰りー」のかけ声が飛び交う中、堀田はメインの6人タッグマッチに登場。橋本千紘、安納サオリと組んで、長年の宿敵でもある神取忍、高瀬みゆき、VENY組と激突した。
開始早々、神取を挑発し、激しい場外バトルを展開。リング上でも神取に強烈な首締めを仕掛け、高瀬にはセカンドロープからブレーンバスターを見舞うなど猛ハッスルした。最後は必殺技のピラミッドドライバーで高瀬をマットに沈め、3カウントを奪った。
1985年に全日本女子プロレスに入団し、WWWA世界シングル王座など数々のベルトを腰に巻いてきた。「神戸で育ち、18歳で東京に出てプロレスラーになった。あれから41年。やっと地元神戸で試合ができることに感謝しています」とあいさつすると、大きな拍手が送られた。
会場の御影公会堂は実家から自転車で10分のところにあり、国の有形文化財にも指定されている歴史的建造物。本来ならプロレス興行に許可が下りることはないが、「地元の皆さんの熱意でOKをいただけた」という。「戦争でも震災でも倒れることがなかった建物。長く継続してプロレスをやってきた私と重なる部分を感じていたので、ぜひここでプロレスをやりたいと思っていた」と会場への思いも明かした。
数年前に脳梗塞で倒れ、施設に入っている母・ヨシ子さん(86)も車椅子で観戦に訪れた。「私がプロレスの世界に入ることに一番反対したけど、プロレスラーになってからは一番の理解者で一番応援してくれた人」であり、以前は会場にもしばしば足を運んでいたという。「今回、母に戦っている姿を見せられたことが一番うれしい。これからも頑張って長生きしようと思ってくれれば」と目を潤ませ、母の手を優しく握った。
来年1月には還暦を迎えるが、「まだまだリングに上がり続けていきたい。皆さんの声援をいただくと、まだ少しは魅せることはできるのかなと思っている。同世代に頑張っている姿を届けていきたいし、女子プロレス界も盛り上げていきたい」と意欲を示し、「神戸にも微力ながら恩返ししていきたい」と来年の地元開催も誓った。
