プロレス界のプリンス・安齊勇馬 全日本のためにさらした本気の恋愛 安齊フィーバー集大成!三冠ヘビー級に挑戦へ最高の戦いを
全日本プロレスの安齊勇馬(27)が、29日の大田区総合体育館大会で三冠ヘビー級王者・宮原健斗(37)に挑戦する。5月からプライムビデオで配信された人気恋愛リアリティー番組「バチェロレッテ・ジャパン・シーズン4」に出演し、身長188センチのワイルドな肉体と端正なルックス、飾らないキャラクターで視聴者の心をつかみ、女性ファンを中心に人気が爆発。さらに、写真集発売や映画・ドラマへの主演が立て続けに決まるなど、飛ぶ鳥を落とす勢いのイケメンレスラーが26日までにデイリースポーツの取材に応じ、胸中を明かした。
プロレス界のプリンスが、ついに世間に見つかってしまった。安齊は男子プロレスラーとしては異例の恋愛リアリティー番組に出演後、知名度とともに人気が急上昇。配信前1万人弱だったインスタグラムのフォロワーは、現在7・7万人まで急増した。「(画面を)スクロールするたびどんどん桁が上がり、1日1万人とか増えて怖くなった(笑)」。良くも悪くも影響力の強い人気コンテンツへの出演を決めるにあたっては、愛する王道マットへの思いがあった。
「他団体ならTikTokを見ていると(ショート動画が)流れてきたりもする。それが全日本だとほぼない。『全日本プロレス』って検索しないと出てこないので、その手間を省くことができるなら、自分の本気の恋愛ぐらい全然さらせるなと(笑)。上等だよと」。試合の充実度には自負があるだけに、自分が入り口にさえなればファンが増える自信があった。
等身大の安齊勇馬として未知の世界に飛び込んだが、自分の言葉や行動で表現しながらライバルと競うことは、どこかプロレスと似ていた。
「僕は先輩から『リング上はうそをつけない。人間性が出る』ってたたき込まれてきた。(番組でも)取り繕うのは簡単だが、それだと何も残せない。(バチェロレッテの女性に)最後の1人に選んでもらっても(ウソの自分なら)別れちゃうし、(世間に)バレて『安齊って情けねえ人間』『プロレスはやっぱりしょうもない』ってなっても困る。本音で飾らないことを大事にしたらプロレスっぽかった。番組自体がプロレスっぽい性質を持っているおかげで、僕を応援してくださる方がプロレスを見に来ても感情移入できて面白いと思うんですよ」
ある程度の反響は想定していたが想像以上だった。会場には女性ファンが増え、チケット完売も続出。5・17大田区大会では安齊のサイン会に長蛇の列ができ、2時間半ペンを走らせた。「ほとんどがバチェロレッテを見て初めて来たって方で、ありがたかった。みんながプロレスを好きになってくれて、ここまでとは想像してなかった」
安齊フィーバーの一つの集大成が今週末の三冠戦となる。「プロレスを外に広めるためにさまざまな発信をしているが、主演ドラマや映画が決まろうが一番輝くのはリングの上。三冠ヘビー級のベルトを腰に巻き、今まで見たことのないカッコいい俺の姿を見せる」
2024年3月、外敵の中嶋勝彦から至宝を奪取して史上最年少王者となったが、今回は全日本のエースへの挑戦となる。2度目の戴冠へ最高のシチュエーション、最高の相手がそろった。「そういう(スターの)星の下に生まれているなと。宮原健斗という特別な相手に一番勢いがある状態でチャンスが来る。新しくプロレスを好きになってくれた人に(最高の戦いを)見せられるのもうれしい」。カッコよさと強さを併せ持つ等身大の貴公子が、意中の人をぶっ倒しにいく。
◆安齊勇馬(あんざい・ゆうま)1999年5月15日、群馬県安中市出身。幼少期は野球、サッカー、空手などを経験し、ジャンボ鶴田や諏訪魔を輩出した中大レスリング部を経て、2022年4月に全日本プロレスに入門。同年9月18日に永田裕志を相手にデビューし、プロレス大賞新人賞を受賞した。24年3月には史上最年少となる24歳10カ月で三冠ヘビー級王座を初戴冠。得意技はギムレット、ジャーマン・スープレックス、ジャンピング・ニー。188センチ、104キロ。
