大岩陵平がG1初制覇 史上最短デビュー4年11カ月で下克上V「俺が令和の夏男だ!」上村との新世代生え抜き対決制す

 「プロレス・新日本」(16日、両国国技館)

 真夏の祭典「G1クライマックス」決勝戦が行われ、大岩陵平(27)が上村優也(31)との新世代対決を35分10秒、ビッグロック(ヘッドロック)で制し、初優勝した。デビュー4年11カ月でのG1制覇は、後藤洋央紀の5年0カ月を更新する最短記録。また、G1出場者決定戦から勝ち上がっての“下克上V”も史上初の快挙で「予選から優勝して、ビッグドリームつかみました!」と叫んだ。

 新ヒーローが爆誕した。今大会“台風の目”と化した大岩の勢いはとどまることを知らず、上村との新世代生え抜き対決を制した。主要タイトル戴冠歴のない27歳が、G1出場者決定戦から勝ち上がっての番狂わせVに国技館は熱狂。「(開幕戦の)シカゴから始まり、日本中駆け巡ったが、俺がチャンピオンだ。まずは10月の両国でIWGP(ヘビー級王座)に挑戦して必ずつかみます。俺が令和の夏男、大岩陵平だ!」と高らかに新時代を宣言した。

 観客の度肝を抜く頂上決戦を見せた。互いが「ニュースタンダード」と掲げる温故知新のクラシカルスタイルを貫き、大舞台でも異例といえる古典的な技術で応酬。大岩は今大会磨き上げたヘッドロックで、しつこく相手の頭を絞り上げた。グラウンドを中心とした展開だけで20分が過ぎ、30分過ぎには手首をひねる基本技リストロックで追い込まれたが、心は折れない。必殺技THE GRIP(ローリングラリアット)をさく裂させると、なおもヘッドロックで絞り続けて値千金のギブアップをもぎ取った。

 師匠と慕った天山広吉(55)の引退翌日に、解説を務めた“猛牛”の目の前で栄冠を手にし「天山さんの前で優勝をつかんで、めっちゃ幸せです」と万感。「俺が王者になったからには、これ以上に熱い新日本を必ず俺たちの時代でつくる」。世代交代が進み、親会社も新体制となった55年目の夏に新星が輝いた。

 ◆大岩 陵平(おおいわ・りょうへい)1998年11月7日、愛知県江南市出身。中学3年からレスリングを始め、2018年JOCジュニアオリンピック杯で3位入賞。法大を経て、21年4月に新日本に入門し、同年8月24日にデビューした。23年9月からは1年間、ノアに参戦。24年9月、ザック・セイバーJr.を擁するユニット「TMDK」に加入した。得意技はTHE GRIP、ビッグロック、サイドスープレックス。180センチ、110キロ。

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