井上尚弥 次は来年2月バム戦 実現不可ならフェザー級転向で5階級制覇へ 自身のキャリアプラン最優先
ボクシング4団体統一世界スーパーバンタム級王者・井上尚弥(33)が27日、弟でWBC世界バンタム級王者の井上拓真(30)=ともに大橋=と出身地の神奈川県座間市で取材に応じた。尚弥は5月2日の東京ドーム大会で中谷潤人(M・T)を下したが、年内は試合を行わず、次戦は来年2月頃になると明言。スーパーバンタム級での集大成として現WBA世界バンタム級スーパー王者の“バム”ことジェシー・ロドリゲス(26)=米国=を国内で迎え撃つ計画が浮上する一方で、実現しない場合はフェザー級に上げて5階級制覇を目指す意向を示した。
尚弥が注目の次戦について言及した。5月に中谷との世紀の一戦を終え、対戦候補に挙がっているバムについて「燃えるもの?ありますよ」と認めた。スーパーフライ級時代に3団体統一を果たしたバムは階級を超えた最強ランクのパウンド・フォー・パウンド(PFP)で4位につけ、1位の尚弥戦が実現すれば世界の注目を集める超ビッグマッチになる。
一方で、バムはバンタム級初戦となった6月のWBA王者アントニオ・バルガス(米国)戦で6回KO勝ちし3階級制覇を果たしたものの、フィジカル面で苦戦するなど課題も残した。待望論が後退する中、尚弥は「やるとなれば慎重に(相手を)過大評価(して準備)するだけ。体のサイズも変わらない。結果はやってみないとわからない」と楽観視しなかった。
ただ、あくまで自身のキャリアプランを最優先する考えも強調した。「スーパーバンタムは体重的にまだまだいけるし、バムがやりたいなら待ちますよと。あとはバムの動向次第」と明かしつつ、「自分はフェザー挑戦も考えている。2月あたりにできるならやるが、(時期が)延びるならバムにこだわっているわけではないので自分の道を進む」と断言した。
この日は地元で行われたイベントで150人の小学生と交流した。質疑応答で目標を聞かれ、「今33歳で(現役は)残り数年。小学1年から始めたボクシングをやめたときに、よかったと思えるような引退(を迎えられること)が目標」と本音で語った。日本ボクシング史上最大の東京ドーム決戦を終え、2027年からは新たに集大成の戦いが始まる。
