比嘉大吾、世界王者返り咲きならず 超異例4戦連続世界戦もまた勝ち切れず 増田陸に判定1-2惜敗 就職検討、三たび引退翻意しての挑戦も

 「ボクシング・WBA世界バンタム級王座決定戦12回戦」(20日、両国国技館)

 同級2位で元WBC世界フライ級王者の比嘉大吾(30)=志成=が同級1位の“神の左の継承者”増田陸(28)=帝拳=に判定1-2(115-113、111-117、111-117)で惜敗。8年3カ月ぶりの世界王座返り咲きはならなかった。

 WBC世界フライ級王者時代の2018年4月14日、3度目の防衛戦の前日計量で体重超過を犯して陥落。それ以来となるベルトには、また届かなかった。

 序盤から比嘉が低い姿勢から果敢に前に出て、プレッシャーをかけていく。増田の左カウンターを浴びながらも前に出て、4回終了間際にはコーナーに追い詰める場面もあった。6回には偶然のバッティングにより左目上から出血したが、それでも止まらない。7回には強烈な左を浴びせ、10回には超接近戦でパンチを浴びせたが、追い込みきれず。11回には増田の強烈な左を受けて後退する場面もあったが、12回も最後まで前に出ながら、終了のゴングを聞いた。ただ、王座にはまたあと少し届かなかった。

 24年9月にはWBO世界バンタム級王者の武居由樹(大橋)に小差判定負けを喫し、昨年2月はWBA同級王者の堤聖也(角海老宝石)に挑戦するも激闘ドロー。さらに7月にはWBA王者アントニオ・バルガス(米国)にもドローで終わり、3戦連続でダウンを奪う好勝負を演じながらも敗戦。失意のたびに引退を表明したが、「ボクシングは天職」とリングに舞い戻った。前戦の後には営業職での就職も検討したものの、「イメージした時、よかったのはボクシングをやっている人生だった」と三たび翻意した。1年の空白期間を経て、名勝負続きの人気者はきわめて異例の4戦連続での世界挑戦が決まった。「3回連続で引退詐欺をしてしまったが、引退(宣言は)しません」と力を込めていた。

 ◇比嘉大吾(ひが・だいご)1995年8月19日、沖縄県浦添市出身。宮古工高出。14年6月プロデビュー。17年5月にWBCフライ級王座獲得。18年4月の防衛戦で体重超過して王座を剝奪された。ボクサーライセンス停止処分を受け、20年2月に復帰。24年9月のWBO世界バンタム級王座戦では武居由樹(大橋)に敗れた。25年のWBA世界同級王座戦では2月の堤聖也(角海老宝石)、7月のアントニオ・バルガス(米国)にともに引き分け。162センチ。右ファイター。

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