元世界3階級王者・長谷川穂積会長のKOBE長谷川ジムがプロ初陣 前WBOAP王者の村田昴が8・22神戸市中央体育館で移籍初戦
プロボクシングで世界3階級を制覇した長谷川穂積氏(45)が24日、自身が会長を務める神戸市灘区のKOBE長谷川ジムで会見し、ジムとして初のプロ公式戦に臨むことを発表した。今年3月に帝拳ジムから同ジムに移籍した前WBOアジア・パシフィック・スーパーバンタム級王者の村田昴(29)が、8月22日に神戸市立中央体育館でフィリピンバンタム級9位のジェイソン・ファクラリン(26)=フィリピン=とノンタイトル10回戦を行う。試合は真正プロモーション主催「REAL SPIRITS VOL.95」のメインイベントとして行われる。
長谷川会長は「どちらも勝った試合は全てKO(村田が10戦10KO1敗、ファクラリンが9勝9KO3敗)なので、すごく面白い試合になると思う。これがKOBE長谷川ジムの初陣になるので、いい試合を期待したい」と語った。WBCでバンタム、フェザー、スーパーバンタム級を制した長谷川会長は16年12月に現役引退。18年4月に阪急六甲駅前にジムをオープンした。当初はプロ加盟せず、フィットネスなど幅広い世代に向けてボクシングの裾野を広げる活動を続けていたが、24年6月にプロ加盟。その理由について「自分の持っている技術をプロの選手に教えたいという思い。それとよく聞くのが、自分が試合に勝った時より、セコンドについて選手が勝った方がうれしいということ。その気持ちを味わってみたいと思った」と説明する。それから2年、小学生時代から知る村田が加入したことで、ついに初陣に踏み切る決意をした。
和歌山県岩出市出身の村田は幼少期から空手に取り組んでいたが、小学5年時に現役時代の長谷川会長の世界戦を会場で観戦し、ボクシングへのあこがれを抱いた。和歌山の自宅から父の車で2時間近くかけて当時長谷川会長が所属していた真正ジムでボクシングを始めた。日大、自衛隊体育学校でアマ実績を残して、帝拳ジムからプロ転向。デビューから10戦連続KO勝利を続けていたが、2月の3度目の防衛戦に判定で敗れ、初黒星を喫した。「前回の敗戦で初心に戻り、関西でやりたいと思った。自分がボクシングを始めたときからあこがれていた長谷川会長のもとでやらせてもらえないかなと思い、お願いしました」と移籍の経緯について明かした。
試合に向けて和歌山の自宅に妻子を置いて、ジム近くに“単身赴任”し、長谷川会長がいう“地獄のトレーニング”に励む。「目指しているところは東京にいる頃から変わらない。世界を目指す」と明言。長谷川会長も「小学5年の時にうちの家に泊まりに来たこともあるし、バンテージもうちの嫁が僕以外で巻いたことがあるのは昴。アマチュア、帝拳さんでも結果を残して、関西に戻ってうちでやるというのも何か運命的な感じもする」も力を込める。運命のコンビが神戸から世界を目指す。
