新技も連発!ウルフアロン、雪辱成功で4カ月ぶり王座奪還「目指すレスラー像、遠からずも近からず」デビュー半年、極悪軍団との抗争に決着強調
「プロレス・新日本」(14日、大阪城ホール)
東京五輪柔道男子100キロ級金メダリストのウルフアロン(30)が4カ月越しのリベンジに成功した。NEVER無差別級選手権試合で王者・成田蓮(28)に挑戦し、9分24秒、アングルスラムで撃破。1月4日のデビュー戦で同王座を奪取したものの、2月11日の大阪大会では極悪集団ハウス・オブ・トーチャー(H.O.T)の介入や反則攻撃など悪徳殺法に屈し、わずか2分8秒で成田に敗れる屈辱を味わって初防衛に失敗したが、雪辱戦で王座を奪還した。
ウルフはゴング前から奇襲を受け、場外ではパイプ椅子で古傷の左膝を襲撃された。さらに、H.O.Tのメンバーが今回も介入し袋だたきにあったが、新日本本隊に加入したばかりのKONOSUKE TAKESHITA(竹下幸之介)、矢野通の救済を受けて1対1の戦いに突入した。
大一番で新技も初披露した。足への一本背負いで投げるという柔道家ならではのムーブも披露すると、カウンターでのかち上げ式のラリアットで相手を1回転させた。さらに、成田を肩の上に担ぎ上げると、背中ではなく腹側から落とすリバース式のアングルスラムを敢行。会場のファンをどよめかせ、「ウルフ」コールに染めた。
成田もクロス式膝十字固めなど正攻法で応戦しNEVERらしい肉弾戦となったが、ウルフも高々と抱え上げるパワースラムで形勢を逆転。最後は走り込んできた相手をカウンターでの裏投げで頭からマットに落とすと、一気呵成にアングルスラムで豪快にたたきつけ、3カウントを奪取した。
ベルトを奪還し、息を切らしながらバックステージに現れたウルフは「なんとか、2月11日に奪われたこのNEVERのベルトを取り返すことができました。途中で(救済に)来てくれた矢野さん、竹下さんに助けられて取ることができた。もちろんNEVERのベルトを取り返せたことについては実感できているが、(最初から最後まで)1人で戦い抜くという僕が目指すプロレスラー像には、遠からずも、まだ近からずという形で終わったのかなと」と反省もにじませつつ、「新日本の上半期の総決算(となる大会)で、1月4日から始まった僕のプロレス人生で一つ、取られたものを取り返すという目標が達成できたのは、しっかりやってきてよかった」と実感を込めた。
1月4日のプロレスデビュー以来、極悪レスラーのEVIL(現NARAKU)、体重170キロのドン・ファレ、成田と、極悪軍団H.O.Tとの抗争が約半年間続いていたが、「僕としては今回成田を倒すことができたので、一区切りにしたい気持ちは強い」と率直な思いを明かした。
また、大会中には真夏の祭典「G1クライマックス」の出場選手が一部発表されたが、ウルフの名前はなかった。残りのメンバーは出場者決定戦で決まる見通しだが、「今年G1に出ていろんなプロレスを学びたい」と出場をアピール。「もちろん、今年プロレスを始めたヤツがすぐに出られるかって意見があるのは承知の上だが、プロレスをやっているからにはトップを目指すのはいいこと。今回の試合を上の方たちにしっかり見てもらって、ウルフなら出しても大丈夫だと思ってもらえたらうれしい」と意欲を燃やした。
◆放送 6・14大阪城ホール大会の模様は、テレビ朝日系列全国ネットで14日午後10時15分から地上波放送される。特番の番組名は「新日本プロレス大阪夏の陣!逆襲のウルフ&新世代頂上決戦」
