100m走は11秒台、高校1年で背筋300kg…初代タイガーマスク伝説を前田日明、藤原喜明、藤波辰爾らが証言「こんな選手もう出ない」
「プロレス・ストロングスタイル」(28日、後楽園ホール)
1981年4月23日に初登場した初代タイガーマスクのデビュー45周年記念特別イベントが行われ、メインでは初代虎の佐山サトル(68)が、前田日明(67)、藤原喜明(77)、藤波辰爾(72)とトークショーに臨んだ。立ち見客もあふれる超満員の中、新日本やUWFで共闘した盟友との“史上初”の最強競演で昔話に花を咲かせ、佐山は「思い出は尽きないが、いい時代を過ごさせてもらった」と感慨を込めた。
“四次元殺法”とも形容されたタイガーマスクのアクロバティックかつ攻撃的なスタイルは、後のプロレスや格闘技にも大きな影響を与えたが、佐山の身体能力やセンスについて、他の3人も衝撃的だったことを述懐。藤原は「佐山は(リング内で)走るんじゃなくて跳んでいる(ような感覚)。天性のものだよな」とうなり、前田は「道場で練習していて『佐山さん、月面着陸(ムーンサルト)ってできるんですか?』って聞いたら『できるよ』っていきなり(目の前で)やって、ビックリしましたよね」と当時を振り返った。
佐山の身体能力の高さを物語るエピソードの1つとして、前田は100メートル走で1人だけ11秒台だったと証言。藤原は「俺なんか彼女によく“早い”って言われていたよ(笑)」と冗談で笑いを誘いつつ、「(プロレス以外なら)競輪選手だな。脚のバネがすごい。異常だよ。お父さんが宇宙人なのかな」とため息をついた。さらに、佐山は「高校1年の新学期に身体検査(体力測定)があったが、背筋は300(キロ)、垂直跳びは88センチ。それが(周囲に)うわさになった。タイガーマスクの全盛期より、高校1年の時の方が体力があったかもしれない」と秘話を明かし、会場をどよめかせた。
佐山は心血を注いだタイガーマスクについて「新日本の若手時代の結晶。仲間がいて、厳しいトレーニングをして、猪木さんと命がけでプロレスに懸けて、切磋琢磨(せっさたくま)して。それがなければタイガーマスクはブレイクしてない」と実感を込めた。前田は初代虎の衝撃について「プロレスの歴史にない次元、ジャンルだった。本来あるべきレスラーの肉体をつくり上げて実現した」と語り、藤原も「こんな選手、もう出ないよな」と追随。当初はジュニアヘビー級だった藤波は、タイガーマスク初登場から数カ月後の81年12月にヘビー級に転向したが、「(当時は)複雑だった。ジュニアではタイガーマスクのように(できなかった)。ドラゴンロケットをやったくたい。彼はいとも簡単にコーナーからバク転して、俺も早くヘビー級に転向してよかった(笑)」と、本音交じりに語った。
