井上尚弥「どんな戦い方もできる」中谷戦へ絶対的自信 陣営視察も惜しみなく多彩なパンチ披露「包み隠さず全部やりました」
「ボクシング・4団体統一世界スーパーバンタム級タイトルマッチ」(5月2日、東京ドーム)
4団体統一王者の井上尚弥(33)=大橋=が20日、横浜市の所属ジムで公開練習を行った。元世界3階級制覇王者でWBA・WBC・WBO同級1位の中谷潤人(28)=M・T=との歴史的一戦に向けた対策も最終段階に入り、「イメージは高まっている」と手応えを強調。中谷陣営も視察に訪れた中、惜しみなく多彩なパンチを披露し、「包み隠さず全部やりました」と声を上げた。
尚弥が打倒中谷へ絶対的な自信をのぞかせた。東京ドーム決戦までカウントダウンに入る中、「(対戦呼びかけから)長かったようで早い1年だった。残り2週間を切って、非常に楽しみ。心身ともにいい状態」と遠足を指折り数える少年のように声を弾ませ、「対策も最終段階。どんな入り方、どんな戦い方もできる準備ができている」と力強くうなずいた。
注目の一戦前とあって報道陣や関係者が約180人集結。大橋ジムの大橋秀行会長によれば23年7月のフルトン戦、24年5月のネリ戦前を超えて過去最多級だという。公開練習では2ラウンドのシャドーで鋭いステップを踏み、1ラウンドのミット打ちでは中谷を想定した長身の鈴木康弘トレーナーを相手にワンツー、フック、ボディーブロー、アッパーと多彩なパンチを披露。さらにサンドバックにド迫力のパンチを全力で打ち込んだ。
互いに32勝無敗の戦績を誇り、パウンド・フォー・パウンド同士の日本人頂上決戦に向けて、中谷の過去の試合映像は分析済み。「中谷潤人というボクサーは僕の中に入り込んでいるので(戦術は)落とし込みやすかった」。父・真吾トレーナーは「尚の出入りだったり、スピードだったり、空間をちょっと見てもらいたい…」と言及しかけたが、尚弥はすかさず「ダメだよ。言い過ぎ」と制止し笑いを誘った。
中谷は昨年6月のWBC・IBF世界バンタム級王座統一戦で、西田凌佑(六島)に対し初回から猛攻を仕掛ける奇襲戦法でTKO勝ちしている。現地でも視察した尚弥は「一つ言えるとするなら、中谷陣営がアレ(奇襲)を見せてしまったことが(5月2日に)どう出るか」とニヤリ。「ああいう戦い方をするイメージはなかった。あの戦い方を見せてくれたのは非常にプラスで、イメージはものすごく膨らんでいる。(中谷が)どう出てきても対応できるイメージは持ちやすいですね」。耳をそばだてる相手陣営を揺さぶるように明言し、決戦へのボルテージを高めた。
