矢吹正道が初防衛 倒れない男からプロ初含む2度のダウン奪取→12回KO勝利 強敵を退け「しょうもない試合でしたけど頑張りました」

 「ボクシング・IBF世界フライ級タイトルマッチ」(27日、愛知県国際展示場)

 王者の矢吹正道(緑)が、IBF同級1位の挑戦者で元IBFライトフライ級王者のフェリックス・アルバラード(ニカラグア)に12回KOで勝ち、初防衛に成功した。

 矢吹は1回、いきなり打ち下ろしの右をヒット。コツコツと手数を出し前進してくる相手に長いリーチを生かした左ジャブを当てた。3回には左、右の強いフックで相手の顔面をとらえると、ボディも打って前進を続ける相手に応戦した。

 5、6回は矢吹の手数がやや減って、コーナーに追い込まれる場面もあった。それでも7回は強い左右のボディーを打ち込んで反撃した。

 アルバラードは過去46戦で一度もダウンやKO負けがなかったが、11回の終了間際に初めてダウンを奪った。12回も2度目のダウンを奪って決着した。

 試合後、リング上で「アルバラード選手、めちゃくちゃ強すぎです」と相手をたたえた矢吹。「予想通りすごくやりにく選手で、打っても止まらず相打ち上等で来るんで。自分も途中から覚悟を決めて。ちょっとしょうもない試合でしたけど頑張りました」と振り返った。

 2026年へ向けては統一戦、もしくは3階級制覇かと問われると「もうちょっとゆっくりしてから。まだまだダメなんで、統一戦含め、階級を上げるのも前向きに考えてやっていきたい」と話した。

 矢吹は3月29日にIBF世界ライトフライ級王者のまま、同フライ級タイトルマッチに挑み、王座奪取に成功。2階級制覇を果たし、4月にライトフライ級王座していた。

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