井上尚弥は「今年一番の出来」大橋秀行会長が太鼓判 対戦相手ピカソは「怖いが、やりやすい」公開練習イベント視察で印象語る
「ボクシング・4団体統一世界スーパーバンタム級タイトルマッチ」(27日、リヤド)
サウジアラビアで開催される世界戦興行の公開練習イベントが24日、リヤドの特設会場で行われた。メインを飾る4団体統一世界スーパーバンタム級王者の井上尚弥(32)=大橋=は大トリで登場し、現地や日本のメディアも含めた約70社90人の関係者の熱視線を浴びる中、鋭いシャドーを披露。また、対戦相手のWBC同級2位アラン・ピカソ(25)=メキシコ=はミット打ちで鋭いパンチを打ち込んだ。
今回もモンスターのボルテージが徐々に高まってきた。井上は険しい表情で特設リング上に登場すると、緊張感をにじませながらシャドーを敢行した。一方、ピカソはトレーナーを相手にミット打ちを行い、近距離からの鋭い連打を魅せるなど、好戦的なスタイルをアピール。メキシコチームの大声援を浴びながら3日後の決戦に備えた。
一部始終を視察した大橋ジムの大橋秀行会長(60)はピカソの印象として「近い距離は怖いが、その分やりやすいのもある。あの身長、リーチで完全なアウトボクシングの方が(井上にとっては)嫌。接近戦は得意なので、怖い部分はあるがやりやすい面もある」と明かしつつ、「ただ、こっちに来て、尚弥の調子がすごくいいので楽しみ。素晴らしい出来なので。たぶん今年4試合目で、一番いい出来。(9月の)ムロジョン(・アフマダリエフ戦)より」と太鼓判を押した。
井上は今年1月に金芸俊(韓国)にKO勝ちし、5月に米ラスベガスでラモン・カルデナス(米国)に8回TKO勝ち。9月には名古屋で行われたムロジョン・アフマダリエフ戦で宣言通りの完封劇で大差判定勝ちし、今年を締めくくる自身4戦目は初のサウジアラビア参戦で若きメキシコの難敵を迎え撃つ。
大橋会長は「やっぱり(井上の対戦相手は)モチベーションは高く来るので、それも想定してこっちも練習をやってきている。今年(試合前の所感として)全部一緒になっちゃうけど、楽しみ以外何もない」と胸を高鳴らせていた。





