高見亨介が陥落 プロ11戦目で初黒星 サンティアゴに判定負けで王座統一失敗 同門・岩田翔吉のリベンジならず

 9回、レネ・サンティアゴに攻められる高見亨介(撮影・佐々木彰尚)
 判定でレネ・サンティアゴに敗れ不満そうな高見亨介
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 「ボクシング・WBA・WBO世界ライトフライ級王座統一戦」(17日、両国国技館)

 世界ライトフライ級2団体王座統一戦は、WBA王者の高見亨介(23)=帝拳=が、WBO王者のレネ・サンティアゴ(プエルトリコ)に1-2の判定で敗れ、王座から陥落した。

 無情のコールはサンティアゴだった。判定1-2。高見はプロ11戦目で初黒星を喫した。初防衛戦で帝拳ジム初となる統一王者の夢が散り「素直に悔しい。練習してきた通りだったが、倒しきらないとダメ。やりにくさはなかった」と冷静に振り返った。

 試合巧者なサンティアゴに苦しんだ。左右のボディーを軸に展開をつくったが、相手のジャブ、カウンターに勢いをそがれ、要所でポイントを奪われた。判定を「ビックリしたが、納得もした。分かりやすく効かせないと」と受け止めた。

 幼稚園の年長でキックボクシングを始めた。ジュニア時代から岩田翔吉、那須川天心、総合格闘家の平本蓮とは顔見知り。同門の天心は11月に井上拓真(大橋)に敗れ、WBC世界バンタム級王座獲得に失敗した。3月にサンティアゴに敗れて王座を失った岩田と対策を練り、二人の無念を晴らす覚悟だった。「予想外の動きはなかった」と言うものの、結果にはつながらなかった。

 接戦を落とした現実は重いが、本田明彦会長から「うちで一番生意気」と評される“帝拳の秘蔵っ子”は、前だけを見据える。判定への不満とともに再戦を望む陣営に対し、高見は「もうライトフライではやらない。やるならフライ級で」と階級変更を明言。この初黒星を「序盤から攻めきる体力、パワーをつけたい」と糧にするつもりだ。

 ◇高見 亨介(たかみ・きょうすけ)2002年4月5日、東京都新宿区出身。19年に東京・目黒日大高で全国高校総体ライトフライ級優勝。22年7月プロデビュー。25年4月に日本ライトフライ級王座、同年7月にWBA世界ライトフライ級王座獲得。身長167センチの右ボクサーファイター。

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