中谷潤人、盟友オラスクアガの完勝劇に歓喜「刺激もらった」自身は27日にサウジアラビアでSバンタム級初陣「いいバトン」
「ボクシング・WBO世界フライ級タイトルマッチ」(17日、両国国技館)
王者アンソニー・オラスクアガ(26)=米国=が、同級4位の桑原拓(30)=大橋=の挑戦を受け、4回2分37秒TKO勝ちで4度目の防衛に成功した。桑原は初回に左ジャブを被弾した際、右眼窩(がんか)底を骨折した疑いがあり、病院に向かった。
オラスクアガの完勝劇を、10代からの盟友である世界3階級制覇王者・中谷潤人(28)=M・T=も会場で見守った。自身は今月27日にサウジアラビアでスーパーバンタム級での転向初戦を控えているが、「刺激をもらって、いいバトンを渡してもらった。僕もサウジアラビアで勝利して、チームみんなで(2人の勝利を)喜びたい」と声を弾ませた。
来年5月にドリームマッチが計画されている4団体統一世界スーパーバンタム級王者の井上尚弥(大橋)も桑原の入場時から同行し、試合前から“代理戦争”の様相も呈していたが、中谷は「これはトニーの試合なので、トニーを最大限にたたえたい」と意に介さず、穏やかな表情で盟友を祝福。試合を終えたオラスクアガが戻ってくると控え室の前で抱擁し、喜びを分かち合った。




