堀口恭司 UFC離脱と復帰の理由明かす 「なんでUFCのベルトを取ってこないんだ」亡き恩師の言葉を胸にリングへ

 天国の恩師にささげるベルトを巻くために、世界最高峰の舞台へ。格闘家・堀口恭司(35)が2016年のUFC離脱と、9年ぶりとなる同団体復帰の理由を明かした。日本時間11月23日午前0時から行われる「UFCファイトナイト・カタール」で、総合格闘技団体・UFCへの復帰戦としてタギル・ウランベコフ(34=ロシア)と対戦。それにあわせて、試合の模様を配信するU-NEXTのインタビューに応じた様子が、U-NEXT格闘技公式YouTubeチャンネルで公開された。

 2015年4月のUFC世界フライ級タイトルマッチで王者デメトリアス・ジョンソンに敗れたものの、その後は2連勝していた堀口だが、2016年の年末にUFCを離脱していた。当時を振り返り「大きなきっかけは二瓶さんのがんだったり、キッドさんもがんになったりして。このタイミングで日本にかえって、恩師に自分の試合を見せて元気づけたいと思った」と打ち明けた。

 少年時代に空手を教わった恩師・二瓶弘宇さんや、高校卒業直後からのMMAの師匠・山本“KID”徳郁に常に試合を見てもらえる日本に拠点を移し、2017年にはRIZINのバンタム級トーナメントで圧勝するなど活躍した。

 2018年7月に二瓶さんが闘病の末に逝去。2カ月後には山本“KID”徳郁も亡くなった。堀口は「近くで見てもらって、勇気づけられたかはわからなかったけど、自分としては戦う姿を見せられてうれしかった」としみじみと振り返った。

 その後、RIZINとベラトールで2団体王者になるなど、トップランナーとして活躍を続けたが、2025年3月にUFCへの復帰を発表。その理由についても、インタビューで明かした。

 「二瓶さんに、UFCを辞めて日本に帰りますと報告したときに『なんでUFCのベルトを取ってこないんだ』と言われて。やっぱり向こうでベルトを巻いてほしいというのが二瓶さんの願いだった。自分としてもいずれはそこに戻りたいなと」

 格闘技人生の最大の目標として、あらためてUFCのベルト獲得を掲げる。

 「自分の恩師が取ってこいって言っているので、取るしかないですよね」

 ゴールへ向かう戦い。その第一歩として、まずは復帰戦で9年ぶりとなるUFCでの勝利を挙げる。

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