井岡一翔 バンタム級転向明言「5階級制覇目指す」 大みそかに再起戦「最後の大きな挑戦」
ボクシング元世界4階級制覇王者の井岡一翔(36)=志成=が29日、東京・後楽園ホールで行われた所属ジム主催興行のメイン前にリングに上がり、「階級をバンタム級に上げて5階級制覇を目指す」と現役続行を明言した。大みそかに再起戦を行うことも明らかにし、日本男子初の世界5階級制覇に向けて「ボクシング人生でも最後の大きな挑戦。必ず皆さんに5階級制覇した姿をお見せする」と決意を込めた。
井岡は昨年7月、WBA・IBF世界スーパーフライ級王座統一戦でフェルナンド・マルティネス(アルゼンチン)に敗れ陥落。今年5月の雪辱戦でも判定負けした。進退は明言していなかったが、今年も大みそかに戦うことが決まり、「初めてのバンタム級なので不安や未知なことが多いが、できることを精いっぱいやる」と誓った。
バンタム級は日本勢にとって黄金階級。井岡は「日本の選手層が厚い階級なので、自分が階級を上げることでより盛り上がれば面白い」と展望を語り、日本勢対決の可能性についても「僕は挑戦する立場なので、チャンスがあれば挑戦したい」と意欲を示した。
◆バンタム級の現状 WBC、IBFは統一王者の中谷潤人(M・T)が9月に両王座を返上。11月24日に行われるWBC王座決定戦で那須川天心(帝拳)と井上拓真(大橋)が激突する。WBAは休養王者・堤聖也(角海老宝石)、正規王者アントニオ・バルガス(米国)、暫定王者ノニト・ドネア(フィリピン)が乱立。WBOは武居由樹(大橋)が9月にクリスチャン・メディナ(メキシコ)に敗れて陥落した。井岡は現在同級でWBA9位、WBC5位、IBF11位。





