ノア電撃退団の潮崎豪、全日本“出戻り”批判も平然「俺の耳に届かない」10・22三冠戦、王者・宮原健斗は激怒で途中退席「神経疑う」
全日本プロレスは15日、都内で記者会見を開き、22日の後楽園ホール大会で対戦する三冠ヘビー級王者・宮原健斗(36)と挑戦者の潮崎豪(43)が出席した。潮崎は9月末でノアを電撃退団し、約10年ぶりに全日本マットに帰還。ただ、前回全日本を退団する際、潮崎とユニットを組んでいた宮原は世界タッグ王座返上を余儀なくされた遺恨があるだけに「(団体を)出たり入ったり、ベルトを返上したり、ユニットを野放しにするヤツが、よく当たり前の顔でそこに座れるな。神経を疑うよ。お前なんかと会見やれるか。お前に三冠ベルトを近づけたくねえよ」と激怒し、途中退席した。
単独会見と化した潮崎は「返す言葉もない。彼は事実を言っている。申し訳ない」と応戦せずに認めつつ、「今回全日本のリングに戻ってきたのは、『HAVOC(ハボック)』のザイオンに声を掛けてもらって、彼はこれまでじゃなくこれから先のこと、俺の未来のこと、まだやれると言ってくれた。俺はその言葉に衝撃を受けたし、全日本でハボックの潮崎として戦う気にさせてくれた」と明かし、「潮崎豪の未来というものを見せてやる。それには宮原健斗の持つ三冠ベルトがどうしても手に入れたい。これは相手が宮原健斗だからこそ、挑戦する意味があると思っている。その意味も込めて、アイツの怒り、三冠王者のプライドを崩したい」と決意を示した。
潮崎は2004年にノアでデビュー。12年の年末に退団し、13~15年は全日本に入団して三冠ヘビー級王者に輝くなど活躍した。16年6月に古巣ノアに再入団すると、エースとして活躍。今年の9月末で2度目のノア退団となったが、10月13日の全日本・行田大会に電撃登場し、レギュラー参戦が決まった。
改めての会見の場とあって、ノア退団と全日本帰還の経緯も聞かれたが、「自分がノアを退団した理由はXでも伝えたし、これ以上言うことは何もない。ただ、俺がノアを辞めた。それだけですね」と語った。出戻りについて、ノアの拳王からは「出来レースだ」などと批判されたが、「俺は本当のことしか伝えてないし、そういう風に思う人間には思わせておけばいい。俺の耳には届かないし、まあ、頑張ってください」と、どこ吹く風。古巣では“アイアム・ノア”と標ぼうしたこともあったが、「今はアイアム何?We are ハボックです(笑)」とけむに巻いた。
全日本に戻って間もないが、22日の後楽園ホール大会でいきなり団体最高峰の三冠ベルトに挑戦する。「10年前の全日本プロレスから、いい意味でちゃんと変わって、ちゃんと(新しい)選手も育って、だからこそ今の全日本プロレスを味わいたいと思わせてくれる。ハボックの潮崎として全日本をかき回したい。またさらに全日本を変えてみせると俺は自信を持って言いたい」と不敵な笑みを浮かべた。





