“外敵”竹下幸之介がIWGP初戴冠「規格外の闘い見せる」想定外?46歳後藤洋央紀が挑戦表明で新日本若手に苦言「こんなベテランに任せてええんか?」
「プロレス・新日本」(13日、両国国技館)
IWGP世界ヘビー級選手権試合が行われ、今夏のG1覇者のKONOSUKE TAKESHITA(竹下幸之介、30)が王者ザック・セイバーJr.(38)を撃破し、初挑戦で同タイトルを奪取した。執拗な右腕殺しに遭いながらも耐え続け、最後はリバースフランケンシュタイナーでマットに突き刺した後、ランニングしてのワガママ(ニーアタック)2連発で30分超の死闘にピリオドを打った。
DDT、米AEWとの3団体所属という“外敵”によるG1制覇に続く最高峰の至宝奪取にブーイングと声援が入り交じる中、竹下は「ザック、お前が守ったこのベルト、大事にするからな。俺がIWGPを取ったからには、日本のプロレス界もファンも『プロレスこそナンバーワンだ』と胸を張って言える、そういう世界、突き抜けていこうぜ」と高らかに宣言。バックステージでは「このベルトは本気でプロレス界の最高到達点と思ってる。でも、これがゴールだと思ってない。こっからまた、新しい山探しに行くから。IWGPの重みは子供の頃から見て、よーわかってるから。せっかく俺が取ったからには、IWGPの歴史の中にもないような規格外の闘いを見せていく。絶対にガッカリさせへんから。みんなで一緒に闘おう」と決意を込めた。
また、竹下がリング上で「俺がベルトを取って、はらわたが煮えくりかえってるのは新日本ファンだけじゃない。選手にもおるはずや。文句がある奴は俺の前に来い」と言うと、この日、右肘負傷から3カ月半ぶりにリングに復帰した後藤洋央紀(46)が現れ、挑戦を表明した。虚をつかれた様子の新王者は「お前が来るとは夢にも思わなかったよ。おい、新日本の若い奴ら、こんなベテランレスラーに任せてええんか?」と苦言を呈しつつ、「たしかに去年のG1の貸しもあるからよ、お前とやってやる。でもな、俺はお前の革命とかに付き合わねえよ。世界の竹下は強えからな」と受託した。
団体最高峰のベルトを手にし、来年1月4日の東京ドームのメインを見据えつつ、「1回(同王座を)取ったぐらいで東京ドームの舞台にチャンピオンとして立とうなんて、そんなことは微塵も思わへん。後藤とはドームの前にやってやるから。楽しみにしてろよ」と予告した。





