井上尚弥が大差の判定防衛で世界戦26連勝! 最強アフマダリエフを撃破 12戦ぶりKOならずも終始圧倒

 「ボクシング・4団体統一世界スーパーバンタム級タイトルマッチ」(14日、IGアリーナ)

 4団体統一王者の井上尚弥(32)=大橋=がWBA暫定王者ムロジョン・アフマダリエフ(30)=ウズベキスタン=を3-0の判定で下し、防衛を果たした。2者が118-110、1者が117-110をつける圧勝だった。

 1回は互いに様子をうかがう展開。井上は左ジャブからワンツーの右ボディーストレート、下がりながらの左フックなどを繰り出した。2回も足を使って距離を保ち、互いに決定打を欠いた。

 その後も慎重に戦いを進めた井上は4回に右ストレートや右フックを顔面にヒット。左をもらう場面もあった。5回はパンチの応酬も。井上は短い右ストレートや左フックを顔面に打ち込んだ。6回はロープ際での攻防から左右のボディーを連続して打ち込み、相手を後退させた。

 9回にはワンツーリターンからの左ボディーや右アッパーを次々と打ち込み、笑みを浮かべる場面もあった。

 井上の判定勝利は19年11月のノニト・ドネアとの1戦目以来で12戦ぶり、自身4度目。

 世界戦26連勝は世界タイ記録。

 井上自身がアフマダリエフについて「実力的には一番評価しているし、自分のモチベーションも引き立ててくれる」と話し、キャリア最大の強敵と位置づけた大一番をクリア。12戦連続のKO勝利こそならなかったが年末に対戦情報があるアラン・ピカソ(メキシコ)や、来春の中谷潤人(M.T)戦へ向けて大きな弾みとなる勝利を手にした。

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