武居由樹 衝撃の4回TKO負けで陥落し号泣 アッパー7連発被弾でストップ 3度目防衛失敗 プロ12戦目で初黒星 1回にいきなりダウンで防戦一方
「ボクシング・WBO世界バンタム級タイトルマッチ」(14日、IGアリーナ)
王者の武居由樹(大橋)が挑戦者の同級1位クリスチャン・メディナ(メキシコ)に4回1分21秒、TKOで敗れ、3度目の防衛に失敗した。
武居は1回残り20秒でカウンターの右フックを浴びてダウン。立ち上がって2回へつないだが、再び右ストレートや左フックをパンチを浴びた。それでもこの回終盤にはボディー攻撃で相手の足を止めた。
しかし、4回はコーナーに詰められてアッパーを7連発を浴び、レフェリーが試合を止めた。武居はリング上で顔を覆い涙。リングを下りても涙は止まらず、ファンに頭を下げながら花道を引き揚げた。
武居は昨年5月に王座を奪取したモロニー戦、初防衛戦だった同年9月の比嘉戦では判定にもつれる接戦。今年5月に自身初のメーンを務めたユッタポン戦では試合開始から2分7秒の1回TKO勝ちで秒殺し、衝撃を与えた。この日の試合前に「格の違いを見せてやろうかなと思う。試合内容で(井上)尚弥さんより派手に倒したい」と2戦連続KO勝利を目標にしていたが、まさかの防衛失敗に終わった。
元K-1王者の武居は、キックボクシングから転向して21年にプロボクシングデビュー。そこから破竹の連勝で9戦目に世界初挑戦で王座奪取。その後も2度防衛していたが、12戦目で初黒星を喫した。





