異例!プロレスラーがアメフトチーム入団 DDT飯野雄貴「挑戦しないと後悔」過去に元若乃花らも所属「相模原ライズ」で二刀流挑戦

 プロレス団体のDDTは6日、横浜ラジアントホール大会の中で公開記者会見を開き、所属レスラーの飯野雄貴(30)がアメリカンフットボールのXリーグ所属チーム「ノジマ相模原ライズ」に入団することを発表した。今後はDDTとアメフトチームとのW所属となり、プロレスラー兼アメフト選手の二刀流アスリートとして活動する。極めて異例の挑戦に、会場のファンからは「え~~!」とどよめきが起こり、「すごい」「頑張れ」とエールが送られた。

 飯野は学生時代はラグビーに打ち込んでいたものの、アメフトは未経験。今年2月に眼窩底骨折で療養していた際、今後について考える機会があったといい、「今年30歳で、何かしら今挑戦しないと後悔するんじゃないかと思った。その中でフットボールを諦められない、もう一度やりたいと思ったときに、アメリカンフットボールというものが出てきて、挑戦しようと思った」と経緯を明かした。

 縁あって入団する相模原ライズには前身時代を含め、過去に大相撲元横綱若乃花(三代目)の花田虎上、元プロ野球DeNA内野手の石川雄洋らが所属し、ラグビー元日本代表の山田章仁がラグビーと並行して挑戦していたこともある。石井光暢GMは「われわれのチームは他のスポーツからの挑戦を受け入れる土壌がある。プロを極めた方から、僕たちアマチュアチームは多く学ぶことがあるし刺激が入るので、飯野さんにはプレーもさることながら取り組む姿勢をチームに根付かせたい。もちろん試合にも出て活躍してほしい」と期待を込めた。

 飯野はディフェンスラインの選手として、今季は練習生として登録し、来季から始まるプレミアリーグでの選手登録を目指す。会見に同席したサイバーファイト副社長の高木三四郎(55)は「(海外を含めて)アメフトからプロレスラーに転向した例は数多くあるが、今回は逆で本当にすごいこと。過去に(WWEの)ブロック・レスナーがアメフトに挑戦したこともあるので、飯野の希望を後押ししてサポートしていきたい」とエールを送りつつ、「ノジマ相模原ライズさんのホームページを拝見したら、ポテンシャルの高いメンバーがいっぱいいらっしゃるので、今回はプロレス界からの挑戦だが、逆のパターン(プロレス転向)にも期待して頑張ってほしい」と“下心”をのぞかせながら期待を込めた。

 ◆飯野雄貴(いいの・ゆうき)1994年10月24日、東京都多摩市出身。学生時代はラグビーに打ち込み、国士舘大時代のポジションはPR。DDTに入団し、2017年8月20日にプロレスラーとしてデビューした。現在は大相撲の名横綱・大鵬の孫、納谷幸男(31)と組んでKO-Dタッグ王者に君臨。得意技はスピア。178センチ、115キロ。

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