発信力を高めたい格闘家「ブレイキングダウンみたいに乱闘して有名になるのは違う」「引退した後でも成功したい」

 対戦するペップンソン・フォームドジムのパネルを手に気合を入れる辰次郎
 新カード発表会見に登場した(左から)辰次郎、玖村修平、雅治
 会見に欠席したバズーカ巧樹とREITO BRABELYの写真を手に新カードを発表する山口元気代表
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 「KNOCK OUT」(9月23日、後楽園ホール)

 都内で会見が12日に行われ、新カード3試合が発表された。

 辰次郎(25)=Sports24=は、ペップンソン・フォームドジム(31)=タイ=と、BLACKスーパーフェザー級3分3回(延長1回)で激突する。

 次期王座挑戦への査定となる一戦なだけに「今回は必ずKOで倒して、チャンピオンに挑戦できる選手だと証明したい」と意気込んだ辰次郎。所属ジムにはタイ出身指導者が2人おり「対策は結構しやすいと思います。最終的には絶対倒して、チャンピオンに挑戦します」と意気込んだ。

 試合で活躍するだけでなく「知名度だったり試合以外のところも必要。強くなって倒すのは前提ですが、SNSのフォロワーを増やして発信力をつけたい」と抱負を語った。「ブレイキングダウンみたいに会見で乱闘したらいいとは思うが、僕はそういうことをして有名になるのは違うと思う。格闘技を引退した後に、社会人として成功するきっかけにしたいと思っているので」と理性的に語った。

 山口元気代表は「試合で魅せると言っても、(観客が)見に来ないといけない。試合を見たいと思わせるよう発信していくべき」と歓迎。ブレイキングダウンのような乱闘でのアピールも否定せず、辰次郎に「ずっと考えていけば答えは見つかるのでは」と促した。

 辰次郎はTikTokに力を入れているという。「ローキックを階級別に並べてやったら少しバズった。刺激的なことはバズリやすいのかな」。SNSのフォロワー数、投稿の閲覧数がポイントとなる格闘界のあり方については「有名な選手は気にされている方が多い。その理由も自分なりに理解している。見てもらう人、ファンをどうやって増やすかは意識しています」と前向きだった。

 結果、試合内容だけでなく、SNSでの発信力、発信実績を求められるようになった現況。辰次郎は「格闘技で成功するためには考えるべきなので苦ではない。引退しても考えることは一緒だと思う。引退後の勉強をしている感覚です」と意気に感じているようだった。

 BLACKフェザー級3分3回(延長1回)で玖村修平(28)=K-1ジム五反田チームキングス=と雅治(21)=レンジャージム=が、BLACKライト級3分3回(延長1回)でバズーカ巧樹(28)=菅原道場/BRAID=とREITO BRABELY(25)=BRAVELY GYM=が、それぞれ激突する追加2試合も同日に発表された。

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