新王者の高見亨介「地元の新宿で凱旋パレードをしたい」新鋭ふくらむ野望 来年にも階級上げる考え示唆

 快挙を報じるデイリースポーツを手に笑顔を見せる高見亨介(撮影・石井剣太郎)
 会見で笑顔を見せる高見亨介(撮影・石井剣太郎)
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 ボクシングのトリプル世界戦興行(横浜BUNTAI)で、WBA世界ライトフライ級の新王者に輝いた高見亨介(23)=帝拳=が31日、都内で一夜明け会見を行った。名門ジムから誕生した若き新王者は、インスタグラムのフォロワーが倍増したことを明かし、出身地である東京都新宿区若松町での凱旋パレード開催という将来的な野望も口にした。さらなる目標として、複数階級での世界王座獲得も公言した。

 高見は夢見心地で喜びに浸った。世界初挑戦の30日は王者エリック・ロサ(ドミニカ共和国)を10回TKOで撃破し、王座奪取。反響も大きく、LINEは50件を超える祝福メッセージが届き、インスタグラムのフォロワーも一夜にして約600人から1200人に倍増。「世界チャンピオン効果を感じた。頻繁に(投稿を)上げることもなく力を入れていなかったが、これからは上げていきたい」と声を弾ませた。

 将来的な野望もぶち上げた。「地元の新宿で凱旋パレードをしたい。オープンカーに乗って、お相撲さんの(優勝パレードの)イメージ」。また、同郷出身のスターに人気ロックバンド「SUPER BEAVER」のボーカル・渋谷龍太がおり、互いの実家も近く一方的に意識する存在だった。今回の試合前には共通の知人を通じて激励のサインももらったといい「(肩を並べるほど)輝いて、一緒に凱旋できたらいい」と夢想した。

 帝拳の本田明彦会長から「うちで一番生意気」と称される新鋭は、現時点で同ジム唯一の世界王者になった。旧知の仲で同門の那須川天心からは「(祝福が)何もなかった」と唇をとがらせつつ「天心の前回の試合と比べたら、絶対僕の試合の方が面白かった。今回は勝ったかな」といたずらっぽく誇った。

 年内の初防衛戦に意欲を示しつつ、来年にも階級を上げる考えを示唆。「誰かに似せるんじゃなく、高見亨介のスタイルで倒し切れるボクサーになりたい」と力を込めた。

 ◆高見亨介(たかみ・きょうすけ)2002年4月5日、東京都出身。19年に東京・目黒日大高で全国高校総体ライトフライ級優勝。アマチュア戦績は43勝4敗。22年7月にプロデビューした。25年4月に日本ライトフライ級王座獲得。30日のWBA世界ライトフライ級タイトルマッチで、王者エリック・ロサ(ドミニカ共和国)に10回TKO勝ちし、プロ10戦目で王者に就いた。右ボクサーファイター。

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