天国に届けた世界王座奪取 23歳・高見亨介、昨年3月死去したホープ坂間叶夢さんの名前刻みTKO勝利「兄貴分としていい顔できる」

 「ボクシング・WBA世界ライトフライ級タイトルマッチ」(30日、横浜BUNTAI)

 世界初挑戦となった同級1位の高見亨介(23)=帝拳=が、世界2階級制覇王者で同級王者エリック・ロサ(25)=ドミニカ共和国=に10回2分48秒、TKO勝ちした。無敗で臨んだプロ10戦目で世界王座を獲得。「率直にすごくうれしい。10回で仕留め切れてビックリしている自分と、練習を頑張って良かったと誇れる自分がいる」と声を弾ませた。

 昨年3月、幼少期から仲のよかった元日本ユース・ライト級王者の坂間叶夢さんが、20歳の若さで亡くなった。高見は志半ばでこの世を去った弟分のホープの思いも背負い、世界戦の大舞台にもトランクスに「叶夢」と大きな赤い二文字を縫い込み、リングに立った。

 天国の後輩に捧げるベルトを手にした若き新王者は「本当にうれしいです。少し、自分が兄貴分として(坂間さんに)いい顔ができるかなと思ってます」と万感。「毎回、試合をする前は頭の中で想像するんですけど、アイツなら何て声を掛けてくれるかなって思いました」と思いをはせた。

 ◆高見亨介(たかみ・きょうすけ)2002年4月5日、東京都出身。19年に目黒日大高で全国高校総体ライトフライ級優勝。アマチュア戦績は43勝4敗。22年7月にプロデビューし、25年4月に日本ライトフライ級王座獲得。右ボクサーファイター。166センチ。

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