朝倉未来、判定勝ちも2-1に不満?「ヤバイだろ!と言いそうに」負けたクレベルは激怒、榊原CEO「1、2位争う難しい試合」
「超RIZIN.4」(27日、さいたまスーパーアリーナ)
“路上の伝説”朝倉未来(33)=JTT=が前フェザー級王者のクレベル・コイケ(35)=ブラジル=と4年ぶりの再戦に挑み、判定2-1で勝利を飾った。21年6月の対戦では三角絞めで失神し一本負けを喫していたが、今回はスタンドで優位に立ち、寝技でも鉄壁のディフェンスを見せて逆に強烈な肘打ちのパウンドをたたき込むなど優勢に15分間戦い抜いた。雪辱を果たし、「やりました。格闘家は1試合で大きく人生が変わるが、クレベルも僕もこの試合に懸けてきた。とにかく勝てて良かった」と実感を込めた。
ただ、ジャッジの難しい試合となった。1回は打撃で朝倉が優位に立ち、2~3回はクレベルがテイクダウンを狙い、朝倉がディフェンスする展開。ジャッジ1人はクレベルを指示したが、朝倉は「普通に3-0で勝ったと思っていた。有効打をもらってないので。RIZINのジャッジはダメージを最優先で取るので。アグレッシブさはクレベルにあったのかなと思うが、審判がどう取るかなので。いいんじゃないですか。(クレベルに入って)ヤバイだろと言いそうになっちゃった」と、梅野源治の名言を引用し笑いを誘った。
一方のクレベルは結果発表から不満を爆発させ、「(判定で勝利を)盗まれた。今日は絶対に負けてない。信じない」と激怒。「朝倉のことはリスペクトしているが、今夜の試合は盗まれた結果。自分の方が攻めていたし、フィニッシュしにいっていた。朝倉は何もしてない。フィニッシュされるのを避けていただけ」との認識を示し、気色ばんだ。
RIZINの榊原信行CEOはメインイベントについて、「ジャッジ泣かせな試合だなと。われわれリングサイドで見ている人たちも『どっちだよ』と。極論、個人的にはどちらに上がってもおかしくない」と振り返りつつ、「判定にクレームをつけたり、ああだこうだ言うなら、5分5ラウンドで決着をつけろと。ジャッジに委ねるということでルールミーティングで(合意の)サインをしているし」と断じた。
ただ、難しい試合展開だったことは認め、「プロモーターとして何百試合という試合を目の当たりにして、1、2位を争う判定の難しい試合だった。スプリットにはなったが、朝倉未来の勝利で判定が出たので、その結果を受けて(今後)どうしていくか朝倉ともクレベルとも話し合いたい」と述べた。





