「ボクシング・ＷＢＡ世界ライトフライ級タイトルマッチ」（３０日、横浜ＢＵＮＴＡＩ）

　ＷＢＡ世界ライトフライ級１位の高見亨介（２３）＝帝拳＝が１８日、世界初挑戦に向けて、都内の所属ジムで公開練習を行った。王者エリック・ロサ（２５）＝ドミニカ共和国＝に挑戦するが、「コンディションはばっちり。スパーリングの内容も手応えがある。早く試合したい。楽しみ。プロ１０戦目で世界初挑戦で、ボクシング人生の大きな分岐点になる。自分がチャンピオンになる姿を皆さんにみてほしい」と自信をのぞかせた。

　４月の日本同級タイトルマッチでは、王者だった川満俊輝（三迫）に６回ＴＫＯで完勝し、プロ９連勝（７ＫＯ）で初タイトルを手にした。試合後はリング上で「内容によって大口をたたこうと思っていたが、（本田）会長、世界に挑戦させてください。自信はあります」と公開直訴。帝拳ジムの本田明彦会長も「久しぶりに若くて素質のあるチャンピオンが出てきた。一番うち（帝拳）で生意気。（那須川天心より？）そうだよ（笑）」と目尻を下げ、世界挑戦へＧＯサインを出していた。

　チャンピオンを多く輩出している名門で最も勢いに乗る２３歳は、同門の那須川天心（２６）にも先んじて世界に挑戦する。プロ１０戦目でのビッグチャンス到来に「ここで一発で獲って、（帝拳で）一番下っ端の自分が勢いづけたい」と気を吐いた。１２ラウンドを戦うためのスタミナを強化してきたと胸を張った上で「自分の中では６ラウンドくらいまでで仕留めたい」とうなずき、「２３歳でイケイケの若手とみられていると思うので、若々しさとか生き生きした戦いぶりを見てもらいたい」と声を大にした。