瓜田純士「これが最後」BD引退を宣言 自身の存在が「気を使わせてしまっている」溝口氏の「損得で動いている」には「そんなこと言われて居れないでしょ」

 総合格闘家の朝倉未来が社長を務める1分間最強を決める格闘技イベント「BreakingDown(ブレイキングダウン)」の第16回大会(7月、大阪)に出場する“アウトローのカリスマ”瓜田純士が3日に公式YouTubeチャンネルで公開された動画に出演。今大会を最後にBDを引退する意向を明かした。

 これまで運営の1人として審査員などで参加していたが前回大会で運営批判を繰り広げて、反体制に回った瓜田。オーディションでは運営に干されたと主張するメンバーとともに乗り込み、溝口勇児COOと激しいやり取りを繰り広げた。オーディションでの反響について「世間にネガティブで悪い印象に捉えられるのは分かっていることだから今更良く映りてぇなんて考えは誰ひとりない。世間では俺が溝口氏に論破されて何も言い返せなかったマヌケな感じになってるけど。彼らの言い分に若干無理があったのはこっちも承知してる。無理筋言ってるのは分かっていること」とした上で「視聴者や運営に伝えることが目的じゃなかった。色んなことを我慢している選手がたくさんいるのも事実。BDに関わっている選手がなんとなくモヤモヤしている部分を瓜田たちが代弁してくれたということで少しでもスッキリしてくれたならやって良かった」と、明かした。

 瓜田が引き連れた反乱軍の反響は大きく、“北九州最強喧嘩師”誠の暴れぶりなどは話題に。「『モブ』とか『華がねぇ』とか『つまらねぇ』とかいう厳しい声もいただいたけど、俺はその中でこいつらには一定光るものがあると信じてるし、魅力的な奴らだから。大阪喧嘩自慢も他県に比べて頭ひとつ抜けて人気が出たように、あれもそういうふうに自分がプロデュースしたという自負もある。同じように今回の反乱軍も魅力的だから、世間やBDの運営も含めて無視できない存在に引きあげてやると覚悟をもっていった。あの日に3試合決まったことと、その後、スピンオフで誠の回が大バズりしてる。それはよかった」と手応えを口にした上で「もっともっと仕掛けていってやりたいが、俺自身が最後にしようと思ってるから」と、自身の引退を宣言。「大阪喧嘩自慢は1人1人が人気者になれたし、やっていける。反乱軍にも最後道を作って、もう俺はいいかなと」と、語った。

 溝口氏との口論の中での「『瓜田は損得で動いてる』『しがみついてる』」と言葉について、「間違ってほしくないのは俺の中でBDに対する忠義ってものがあって、朝倉兄弟に対する感謝っていうものを守ってきて。それを前提とした上で、どう俺が立ち回る事が1番の恩返しになるのか、貢献になるのかっていう自分が描いたプランを遂行してきただけ」と説明。「俺は一貫して自分の立ち回りがちゃんと忠義の中でやってるっていうブレない軸がある。そして、BDに対して損な役回りはいっぱい引き受けてきたけど、己の利益のために動いてきたとかしがみついてきたとかまったくなくて、それを売り言葉に買い言葉にせよ、ああいうふうに言われたから。流石に俺もそんなこと言われていれないでしょ」と語った。

 一方で「それが理由じゃないけどね、それが理由だったらメンヘラ野郎になっちゃう」とし、「俺の中で感じた感覚的な部分があって。BDの中で立ち回りをする中で、自分は空気を変えてきたと思っていて、いかなる場においてもなんとなく空気は変えてきたつもりだったんだけど、最近の俺の反乱を含めて、未来や海ちゃんもそうだけど、運営・選手の人たちに対しても『また俺がなんか言うんじゃねえか』とか『何するかかわかんねえぞ』とかそういう空気を買いすぎちゃってる。それって気を使わせちゃうなって思って。そうなると望んでいることと変わっちゃう。そういう意味で俺がメインストリームに出てない方がいいのかなと」と語った。

 最後の対戦相手となるのは三河幕府の貴aka悪魔王子。「俺の名前、試合を使って利益を産んでやろうとか、自分のことしか考えてないやつが多い中で、まったく打算がない。そういう気持ちのいい相手に幕を引いた方がいいなと思った」と想いを明かした。

 ただ「ジレンマはある。正直まだ悩んでいる」と明かし、「わからなくなってきてて。従来の不良とか喧嘩自慢、乱闘だとか。そういう男たちがプライドをかけて闘うストーリーを作っていくことに重きを置いているのか、セミプロみたいなスポーツ団体にあえてしてるのか。その中にエンターテイメントも入れて、バランスをとっているのも分かるんだけど、やっぱりどうしても俺は考えが古いから。一番最初それでバズったじゃんっていうのがあるから、どうしてもそれが正解じゃんと思い込んでる部分があった。こないだのオーディションで未来の話や溝口さんの話を聞いてる中で移りかわってるのかな、色んなものが。それに柔軟に自分たちも変化していかないといけないのかなと思ったり。正直、本当に自分の考えが正しいのか悩んでいる部分もある。俺がオーディションでいったように、不良達を抑えつけることがやがて大きな爆発を生んでしまう可能性もあるし。そういう意味で選手に媚びる必要はないけど、もう少し選手の声を選手ファーストで聞くっていうふうにしていかないとヤバいんじゃないかという思いがある。それをまだやり残してるのに、幕引きするのもどうなのかなと悩んでいる」と吐露。それでも「いつまでも自分がそこにいてはいけないと本当に思ってる。今のところは一回ちゃんと下がろうかなと思ってる」と、うなずいた。

 5日には自身のXを更新し、「これが最後。感謝してもしきれない」とつづった。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

ファイト最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(ファイト)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス