闘病中の初代タイガーマスク佐山聡が自力歩行でリングイン、ファン歓喜「歩けるようになって帰ってきた」新間寿さん追悼興行で前田日明とも和解
「プロレス・初代タイガーマスク・ストロングスタイル」(12日、後楽園ホール)
同団体会長で4月21日に90歳で死去した元新日本プロレス専務取締役兼営業本部長の“過激な仕掛け人”新間寿さんの追悼セレモニーが行われた。パーキンソン病などで闘病中の初代タイガーマスクの佐山聡(67)はリングサイドから自らの足で歩いて階段を上がると、自力でリングイン。「私たちの昭和のプロレスの父を失いました」と恩人である新間さんを悼んだ。新間さんの取り計らいで和解した前田日明(66)から治療法を教えてもらったといい、「新間さんとの約束通り、今日皆さんの前で立った。私も(最近は)歩けなかったが、今日歩けるようになって帰ってきました」と報告。「このままいけば1年後には再デビューできそうです」と冗談も交えるなど、元気な姿を見せてファンの喝采を受けた。
第1次UWFで共闘した前田日明(66)、藤原喜明(76)も駆けつけ、久々の3ショットが実現。特に佐山と前田はUWF時代の不穏試合を経て確執があり、近年も公の場で直接顔を合わせる機会がほぼなかったが、4月の新間さんの通夜で久々に再会。前田によれば、故人の遺言で2人で仲良くするように言われていたといい、その際にいろいろと会話して和解したという。
佐山は「新間さんが僕らの姿を見て一番喜んでいるのではないでしょうか」と笑い、天国に報告。最近も前田と1時間電話で会話したといい、「新しいプロレスラーを育てようと。敏しょう性があって、力があって、藤原さんみたいに強そうで怖そうで酔っ払いそうな、そういうしっかりした選手を育てたい」と新たな構想を明かし、昭和プロレスのファンを沸かせた。



