那須川天心 本気スパー披露で世界前哨戦へ万全強調 武居戦急がず「必ずやる相手」TKO勝ちも称賛「非常に強くなっている」
「ボクシング・10回戦」(6月8日、有明コロシアム)
ボクシングのWBC世界バンタム級1位の那須川天心(26)=帝拳=が30日、WBA同級6位ビクトル・サンティリャン(ドミニカ共和国)とのノンタイトル10回戦に向けて、都内で公開練習を行った。世界前哨戦と位置づけるが「生半可な気持ちでは勝てない選手。心、体の全てを整えてきた自負はある」と腕をぶした。
シャドー、ミット打ちなど計10ラウンドに及ぶ本気度の高い練習を惜しみなく披露した。2ラウンドのスパーリングでは、井上尚弥(大橋)のパートナーを務めたこともある1階級上のエリック・ロブレス(メキシコ)を相手にスピーディーで鋭いパンチを打ち込み、連打で押し込む場面も目立った。
また、対戦機運が高まるWBO世界バンタム級王者・武居由樹(大橋)は28日に127秒でTKO勝ちし、衝撃を与えた。天心は「バチッと決めてくれた。王者で居続けてくれるのはありがたい。非常に強くなっている」と受け止めつつ「僕は(武居戦を)急いでいるわけではない。一個一個着実に勝っていけば必ずやる相手だと思うので」と泰然自若に語った。





