5・11再戦の井岡一翔、下馬評不利も闘志「勝って覆したい」王者マルティネスは謎の発言「アルゼンチン招待し郷土料理ごちそうしたい」

 「ボクシング・WBA世界スーパーフライ級タイトルマッチ」(11日、大田区総合体育館)

 調印式が9日、都内で行われ、挑戦者で世界4階級制覇王者の井岡一翔(36)=志成=と、WBA世界スーパーフライ級王者フェルナンド・マルティネス(33)=アルゼンチン=が出席した。井岡が判定負けした昨年7月の2団体王座統一戦以来の再戦で、王者のインフルエンザ感染で中止となった昨年大みそかの仕切り直しまで残り2日。関係者やファンの勝敗予想では王者優位となっているが、井岡は「全く気にしてない。前回の試合があって、そういう風に評価されているのも仕方ないと思うし、今回勝利してそれを覆したい」と静かに雪辱への闘志を燃やした。

 因縁のリマッチを前に、井岡は口を真一文字に結んで緊張感を漂わせた。一方、開始予定時刻に約10分遅刻した王者マルティネスは、ドデカいサングラスにマスク姿で登場。また、テーブルの上にはベルトとともに、来る道中でファンにもらったというドラゴンボール・孫悟空のフィギュアを置いて、リラックスした様子だった。

 久々に対面した相手の印象について聞かれると、マルティネスは「まずは井岡選手をアルゼンチンに招待したい。ステーキや、エンパナーダ(パン生地で肉などを包む料理)などの郷土料理をごちそうしたい」と謎のメッセージを発し、その場に居合わせた報道陣に疑問符を浮かばせた。その意図について聞かれても「アルゼンチン人がグルメだということをお知らせしたい。ステーキもおいしいし、エンパナーダもとてもクオリティーの高いおいしい料理なんだ」と謎は深まるばかりで、付け加えるように「(今は)元チャンピオンといえども(実力は)とてもいいチャンピオンだと思います」と井岡の印象を語った。

 対する井岡は「以前会った時、戦った時と見た感じでは変わらないが、久しぶりにこうしてマルティネス選手と対面してよかったなと思う」と実感を込め、「必ず勝利してチャンピオンに返り咲くことが(ファンやサポーターへの)恩返し」と意気込んだ。

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