井岡との再戦へ王者マルティネス、同じ轍は踏まない 外出は「練習の往復だけ」 前回来日はインフル感染で中止に
「ボクシング・WBA世界スーパーフライ級タイトルマッチ」(11日、大田区総合体育館)
王者のフェルナンド・マルティネス(アルゼンチン)が7日、都内の志成ジムで、前WBA王者で同級6位の井岡一翔(志成)との再戦に向けて練習を公開した。来日後にインフルエンザに感染したため中止となった、昨年大みそかに予定されていた同戦から仕切り直しの防衛戦へ「体調は100%」と万全をアピールした。
来日した4日には、羽田空港にマスク姿で登場。この日もマスクを着用しジムまで足を運んだ。宿舎ではアルコール、ジェルで手指の消毒で予防し、外出は「練習の往復だけ」という徹底ぶり。「前回試合ができず、ファンの皆さんを随分待たせてしまった」と同じ轍(てつ)は踏まないつもりだ。
首には日本の漢字で「家族」のタトゥー文字が刻まれている。これは昨年7月、井岡に勝利した夜に堀ったものだといい「日本に来て試合をしたから何か日本のものを持ち帰りたかった。家族は自分にとって一番大事なもので、神から授かったもの。家族がいなかったら私はボクシングなんかやっていなかった」と理由を明かした。一方、母国では微妙な反応のようで「アルゼンチンでは誰もこの意味が分かってない」と苦笑いを浮かべた。
井岡との再戦に勝った場合、次はどんなタトゥーを入れたいかを聞かれたマルティネスは「フェニックス」と回答。大みそか前はインフルで倒れたが、そこから今度は不死鳥のようによみがえった姿が見られるかもしれない。





