「ボクシング・４団体統一世界スーパーバンタム級タイトルマッチ」（４日、ラスベガス）

　前日計量が３日（日本時間４日）、会場近くのホテルで行われた。４団体統一世界スーパーバンタム級王者の井上尚弥（３２）＝大橋＝は１２１・９ポンド（約５５・３キロ）、挑戦者のＷＢＡ１位ラモン・カルデナス（米国）は１２１・８ポンド（約５５・２キロ）で一発クリア。尚弥にとって２０２１年６月以来、４年ぶりの聖地での一戦に向けて準備は整った。

　計量後、尚弥は公式インタビューに応じ、挑戦者について「落ち着いていて、よく仕上がっているなという印象」と語り、日本での世界戦との雰囲気の違いについては「１つのイベントとして、日本とは全くの別物です」と楽しんでいる様子だった。

　また、ゲストで来ていた元世界５階級制覇王者ノニト・ドネア（４２）＝フィリピン＝とも再会。「あなたのモチベーションはなんですか？」と聞かれ、「まだまだ強くなりたいという気持ちです」と答えた。かつて２度拳を交えた元ライバルから「これからも、あなたがどこまで進んでいくか注目して見ています」とメッセージを送られ、尚弥も「ノニトとの試合が分岐点だったので、ありがとうと伝えたい」と感謝。ドネアから日本語で「アリガトウ、ガンバッテ！」とエールを送られ、握手で旧交を温めた。