朝倉未来「一番強い人選んだ」5・4鈴木千裕と対戦決定 青木真也はONEが拒否、皇治は書類送検で消滅…榊原CEO「奇跡的、戦う宿命」

壇上でにらみ合う朝倉未来(左)と鈴木千裕(右)=都内
 壇上でグータッチを交わす朝倉未来(左)と鈴木千裕
 対戦が決定した朝倉未来(左)と鈴木千裕
3枚

 RIZINは9日、東京ドームシティで公開記者会見を行い、5月4日に東京ドームで行われる「RIZIN男祭り」で復帰する朝倉未来(32)の対戦相手が、前RIZINフェザー級王者の鈴木千裕(25)に決定したと発表した。鈴木は3月30日の「RIZIN.50」でダウトベック(カザフスタン)に激闘の末に判定負けし、大きなダメージも負っていただけに消滅したかと思われたが、急転直下で出陣が決まった。

 朝倉は当初、引退宣言からの復帰戦として昨年7月に敗れた平本蓮(26)との再戦が決定していたが、相手のけがにより白紙。代替候補に挙がっていたYA-MAN、鈴木千裕は3月末の試合でともに敗戦を喫しており、暗礁に乗り上げていた。

 榊原信行CEOは、ONE所属の青木真也(41)にもオファーしていたことを明かし「青木もやってもいいという気持ちを持ってくれたが、最終的にONEのチャトリ(CEO)の許可が下りなかった」と告白。さらに、皇治(35)の名前も挙げて「笑わずに聞いてほしいが、皇治(しかいない)かなと思っていたら(当て逃げ容疑で)書類送検されちゃって、残念からリストから消えた」と内幕を明かした上で、「(鈴木)千裕が先週土曜日、『10周年の東京ドーム男祭りに行きますよ』と直談判してくれた。もっと休むかと思っていたが、充電完了と。未来に誰で行くかを決めてもらおうと話したが、二つ返事で千裕ですねと。一番強い男でいきましょうと、奇跡的に(決まった)。戦いの神がいるとすれば、色んな力が働いて、戦う宿命だったかなと感じている」と、2人の男気に感謝を込めた。

 朝倉は「ケラモフとか青木真也とか色々(対戦候補として)名前を挙げさせてもらったが、現実的に厳しい中で(階級も違う)皇治とやっても盛り上がんないでしょ?」と語り、「鈴木選手が直談判してきたってことで、だったら俺はRIZINから提示された中で一番強い人を選んで勝つだけなんで、(鈴木を)選んだ」と経緯を振り返った。

 鈴木は10日前の激闘でダメージを負っていたものの「自分なりに落ち込んで休憩したが、やっぱ治っちゃうんですよね。引きずっていた足も治るし、拳も治っちゃうので復帰した。気合も入ったので、朝倉さんドームでタイマン張りましょう」と意欲満々。「(骨が)折れたかなと思ったが、折れてなかったっすね。健康な体に感謝。本当はちょっと格闘技は離れてもいいかなって気持ちに1時間くらいなったが、次の日には試合してえなと。病院で検査して『大丈夫』と言われてレッツゴーって言ってきた」と笑い飛ばした。

 朝倉は「ずっと対戦相手がいない中、鈴木選手が男気を見せて上がってきてくれた。男祭りというより、男気祭り」と敬意をにじませつつ、「鈴木選手と俺がやったら死闘、血だらけになるでしょう。俺の格闘人生の運命(さだめ)を会場に見に来てください」と呼びかけた。この発表会見は観覧無料で公開で行われたが、1000人を超える観衆が集結し、高い注目度をうかがわせた。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

ファイト最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(ファイト)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス