丸刈り再起の海野翔太 因縁皇帝に雪辱星も沈黙貫く 新必殺技に沈んだオーカーンは意味深「10年、20年と続く海野との闘い楽しみ」
「プロレス・新日本」(12日、宇和島市総合体育館)
「NEW JAPAN CUP」2回戦で、今年1月4日の東京ドーム大会でメインを務めた若きエース候補の海野翔太(27)が因縁のグレート-O-カーン(33)と対戦し、20分を超える激闘の末、22分53秒、変型のノーザンライトボムのような新必殺技「セカンドチャプター」で3カウントを奪った。
海野は2月11日大阪大会の一騎討ちでオーカーンに敗れ、バリカンで自慢の明るい長髪を刈られた後、自ら刈り取った。1カ月試合から遠ざかっていたが、前日11日の岡山大会で再起。明るい長髪にピンクのコスチュームというスタイルから一変し、新弟子時代さながらの丸刈り頭に白いコスチュームという姿で再出発していた。
1カ月ぶりにシングルマッチで再戦したオーカーンに対し、なかなかリズムをつかめずに苦戦したが、強烈なラリアットで打開。最後はスピード感あふれるランニングニーを突き刺した後、変型のノーザンライトボムのような形で垂直に落とし、3カウントを奪った。
雪辱星を揚げた海野は、レフェリーを務めたレッドシューズ海野から勝ち名乗りを受け、大の字になったオーカーンを一瞥。一度はマイクを握ったものの、思い直したのか何も言葉を発さずに一礼だけし、足早に去った。
バックステージでも前日に続き無言で、新たなスタイルや新必殺技などについて真意はわからないまま。一方、オーカーンは這いつくばりながら、「ああ、しくじった…。余のNEW JAPAN CUPは終わりじゃ。じゃが、得るものはあった。今後、海野の顔を見るたびイライラせんで済む」とコメント。前日は海野の復活劇に関して「安い感動ポルノ」とこき下ろしていたものの、「今後10年、20年と続く海野との闘いが楽しみになったわい」と意味深なコメントを残した。