プロレス 西村修さん通夜、藤波辰爾が18年ぶり“再会”で涙、絶句、涙「真っ白」「お互い似てて、つまらない意地張った」過去の恩讐清算 8日告別式で弔辞
2月28日にがんのため53歳で亡くなったプロレスラーの西村修さんの通夜が7日、東京都文京区の護国寺でしめやかに営まれ、多くのプロレス関係者をはじめ、約1000人の参列者が故人を悼んだ。
新日本プロレスや無我で師弟関係にあった藤波辰爾(71)は参列後に取材に応じ「(頭が)全く真っ白で…」と目に涙を浮かべ、数十秒間しばらく絶句。「本当にお疲れさんって、手を合わせた。自分の中でいろんなものが(あふれてきて)、本来はもっといろんなことを語りたかったけど。さっき顔を見たけど、彼、俺に何も問いかけてくれなかったな」と無念さをにじませた。
師弟関係にあったが、無我時代にトラブルがあり、18年近く絶縁状態にあった。ただ、斎場には西村さんの写真が飾られたが、藤波との写真もあった。米フロリダに行った際、カール・ゴッチさんのもとで修行していた西村と合流し、旅をした思い出などがよぎったという。闘病中だった西村さんからは、妻の恵さんを通じて謝りたいという気持ちを聞いていたというが、直接和解する機会がないまま別れることになった。「もっとこう(病状が酷く)なる前に会いたかったね。お互い性格がどこか似ていて、ちょっとつまらない意地を張ってね。胸に(わだかまりがあって)スッキリしない部分があったでしょうけど。だから、(確執について)もういいよ。もう何も思ってない」と恩讐(おんしゅう)を清算した。
1月31日の「ジャイアント馬場追善興行」には、体調不良で出場できなくなった西村さんに代わりリングに上がり、男気を見せたドラゴン。8日の告別式では弔辞を務めるが、「頭の中で(あふれる想いを)どうまとめるか。色んな思い出がある。彼は人とのふれ合いが大好きで、寂しがり屋だった。本当にゆっくり休んでくれと。また無我を背負って旅立ってくれたんだね」と想いをかみしめていた。
◆主な参列者 藤波辰爾、蝶野正洋、佐々木健介、北斗晶、藤田和之、秋山準、丸藤正道、諏訪魔、征矢学、大仁田厚、ジョー・マレンコ、鷹木信悟、ヨシタツ、高木三四郎(以上プロレスラー)、和田京平(レフェリー)、竹村尊氏(プロレスラー・政治家)、田中康夫(作家)=順不同、敬称略




