京口紘人、世界戦8日前に異例“ガチンコ”スパー公開「あれだけ危険なパンチ初めて」接近戦マン振り強打被弾に周囲驚きも充実締め 3・13世界3階級制覇挑戦

 「ボクシング・WBO世界フライ級タイトルマッチ」(13日、両国国技館)

 WBO世界フライ級王者のアンソニー・オラスクアガ(26)=米国=に挑戦する、元世界2階級制覇王者の京口紘人(31)=ワタナベ=が5日、都内の所属ジムで公開練習を行った。

 試合8日前の直前期ながら、東洋太平洋同級7位のミエル・ファハルド(フィリピン)を相手に3ラウンドのスパーリングを敢行。開始と同時に接近しての打ち合いとなり、強打を誇るファハルドの左右のフルスイングに押し込まれる場面や、ヘッドギア越しながら強打を被弾する場面もあり、報道陣だけでなく自陣営の渡辺均会長も「ガチのスパーをやっているね」と、驚きの苦笑いを浮かべた。

 試合直前期としては異例の“ガチンコ”スパーリング公開となったが、「なんか今(自分の立場的にスパーリングは)やらない方がいいっていうフェーズじゃないかなって。手の内を隠すとか(ではなく)、普段通り、スパーをやるって決めていた日だったので」と平然。フィリピンから招いた強打の練習相手とは計60ラウンドほど手を合わせたといい、「(試合8日前としては)自分の経験上は初めて。あれだけ危険なパンチを振ってくるスパーリングは」とうなずき、「(相手の)ミエルもいい選手でパンチもあるので、いい練習になった。向こうもフルでマン振りで来てくれて、ディフェンスを意識して集中を切らさずやろうと切り替えた」と充実の汗を拭った。

 17年7月のIBF世界ミニマム級戴冠、18年12月のWBA世界ライトフライ級戴冠に続き、22年11月の寺地拳四朗(BMB)との統一戦に敗れて以来の世界戦に挑む。「3階級制覇が懸かった試合なので、自分のボクシング人生において一番大きなものになる」と決意を込めるとともに、「(世界)初挑戦の17年7月23日を鮮明に思い出している。与力が引き締まる」と、フレッシュな心境でリングに上がる。

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