11年ぶりノア復帰のKENTA「SNSで誹謗中傷に耐える力ついた」 5年在籍の新日本にも感謝【一問一答】
プロレスのノアは13日、今年1月に新日本から離脱したKENTA(43)が所属選手として入団することを発表した。2000年の旗揚げメンバーの1人で、14年4月の退団以来、約11年ぶりの古巣復帰となる。都内で会見したKENTAはスーツに団体カラーの緑のネクタイを合わせて臨み、「ノアを退団して11年、またこうして迎え入れてもらえたことを本当に幸せに思う。自分が持っているものを全て出して、少しでも力になれるように全力でやりたい」と語った。
KENTAとの一問一答は次の通り。
◇ ◇
-11年ぶりに再入団する理由と経緯。
「約11年前にノアを退団して、WWEに挑戦して、自分の気持ちの中で、どこかにまたノアで試合したい気持ちはあった。ただ、自分から出て行ったこともあり、自分の口から公の場で表現することはなかなかできなかったが、昨年末に拳王とのやり取りもあり、ノアで参戦する機会もある中で、(ノアで試合を)やるのであればまた所属としてという気持ちになった。またこういう形で受け入れてもらったことをうれしく思う。勢いのあるノアに自分が入ることで、さらに力になれるように精いっぱいやりたい」
-もう一度ノアを引っ張り上げたいという気持ちがあったのか。
「多少あったが、それは僕自身の問題。それ以上に、おととい(11日)後楽園ホールで試合をしたが、僕が退団する前に最後に試合をした後楽園で(ノアファンに)送りだしてもらった空気が忘れられず、(心の中に)常にあった。送りだしてもらったことに対し、(米国や新日本で)なかなか期待に応えられなかった心残りが多くて、それをまたこうしてノアに戻してもらえて、自分の中でその気持ちに決着をつけたいと思っている」
-5年間在籍した新日本への思いは。
「新日本に参戦して、たくさんのことを学ぶこともできたし、いろいろSNSで誹謗中傷されることもあり、耐える力もついたかなと(笑)。業界最大手の団体でやれた経験は大きいし、新日本には感謝しかない。経験を生かさないといけない。この5年を無駄にしないように」
-11年前とは全く違う団体になっているが、今のノアをどう見ている。
「今勢いのある団体だと思うし、僕がいた頃にはいなかった、知らない選手、いい選手がいっぱいいて、その中でも(ベテランの)丸藤さんだったり、杉浦さんだったり、ヨネさんだったり、そういう人たちがずっとノアの名のもとで(看板を守って)やってきて、僕は僕で好き勝手やらせてもらった。今回戻してもらったことで、しっかり恩返ししないといけないと思っている」
-ネクタイの色の意味は。
「気づいた?ノアといえば緑ってこともあり、それっぽく(笑)。スーツ自体、着るのが久しぶりなので、新日本ではG1の会見ですら着ていなかったので」
-丸藤さんと会見で並んだ心境。
「丸藤さんと並ぶのは、僕の中では特別な存在なので。性格はどうなのか置いておいて(笑)。再入団の時に横にいてくれるのは特別な瞬間になったかと思う」
-11日は拳王と初タッグを組んだ。
「正直、ここに僕がいられるのは拳王の存在が大きかった。個人的には彼に対して感謝している。試合もやりやすかったし、今後組んでいくのかどうか(わからないが)、僕は組んでいきたい気持ちある」
-再入団しての目標は。
「もちろん、タイトルに絡んでいきたい気持ちはある。若手の底上げみたいなものばかりではなく、主力として結果を出したいと思ってここにいるので」
-現GHCヘビー級王者のOZAWAについての印象。
「1回海外の会場で会ったことがあり、(OZAWAが若手時代)今の感じになる前にちょっと話して、性格が悪そうだなと思ったら、本当に性格が悪かった(笑)。いずれ(試合を)やることがあるかもしれないが、面白くなると思う」
-会見の配信を見ているファンに。
「こんな平日昼間から、どんな仕事をしているかわからないが、見ていただいてうれしく思う(笑)。この報告が皆さんにとっていいものであればうれしい」
-戦ってみたい選手。
「今で言えばやっぱりOZAWAじゃないですか?」
-米国在住で参戦ペースはどうなる。
「拠点はそのままアメリカのフロリダにありながら日本に来ることになると思う。できる限り参戦したいが、もしかしたら日程上、参戦できない試合もあるかもしれない」
-ノアで骨をうずめる意識。
「もちろんです。そのつもりで今この場にいます」




