75歳になった天龍源一郎、まさかの“黒歴史”を発掘され赤面「がっかりしたよ」 謎の白覆面の正体は?「思い出して嫌になった」

 「プロレス・天龍プロジェクト」(2日、新木場1stリング)

 元プロレスラーの天龍源一郎が75歳の誕生日を迎えたこの日、「天龍祭」が開催された。第5試合には天龍祭スペシャル6人タッグマッチとして、通常の試合と並行して天龍のムーブを使う度にポイントが加算されるという特殊ルールが採用され、天龍、レフェリーの和田京平、ライターの小佐野景浩氏が審査員を担当。ひときわ目を引いたのは、ライジング・サン1号と名乗る謎のマスクマンの存在だった。

 入場の大トリで、厳かな和楽器のBGMに乗せて現れたのは白を基調としたマスクをかぶった謎の男だった。それを見た審査席の小佐野氏が「これは天龍選手が1978年11月から12月まで、フロリダでライジング・サンズとして活動していた時のマスクですよ」と解説しながら天龍ポイントを認定すると、当の本人は「忘れた」と、とぼけ顔。そう言いながらも、当時を回顧しながら「ライジング・サンにはがっかりしたよ。(当時武者修行先の)フロリダで、マサ(斎藤)さん、(ザ・グレート・)カブキさんは(実績を残して)試合があるのに(自分はなくて)」と赤面し、「思い出して嫌になった」と思わぬ“黒歴史”をディグられて首を横に振った。

 この試合ではライジング・サン1号、佐藤耕平、椎葉おうじ、新井健一郎、河野真幸、岩崎孝樹の各選手からグーパンチ、逆水平チョップといった代名詞に加え、顔面蹴りや延髄斬り、53歳、背面からのダイビングエルボー、スパイダージャーマン、さらにはWARスペシャルの三重奏や技の受け方に至るまで、さまざまな天龍ムーブが飛び出した。最後は新井がライジング・サン1号から3カウントを奪うと同時に、合計100ポイントで優勝。天龍本人は「やっぱり俺はにぎやかなわけじゃなくて地味だからマネしづらい。ジャンボ(鶴田)みたいにわかりやすいといいけど」と自虐を込めたが、改めて天龍源一郎というプロレスラーの多彩なオリジナリティーが浮き彫りとなった。

 全試合をリングサイドの解説席で見届けた後、天龍は車いすに乗ったままリング上に登壇。ファンからハッピーバースデーの合唱で祝福されると、「75歳の天龍源一郎を祝っていただき、無上の喜びです。しばらくは(亡くなった)ジャンボ(鶴田)や三沢(光晴)の所には行かないつもりなので、また(興行を)見に来てください」と約束し、会場を沸かせた。

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