RIZINで一本勝ちの高木凌 パニック症を告白「1カ月前になって、今までで一番練習ができなくて」
「RIZIN.48」(29日、さいたまスーパーアリーナ)
フェザー級ワンマッチで萩原京平(28)=SMOKER GYM=を破った高木凌(25)=パラエストラ八王子=が、リングでパニック症を告白した。
前日計量後のフェースオフでは、関係者が割って入るほど不穏な雰囲気になった両雄。試合はバックについた高木が裸絞めでタップを奪った。
マイクアピールで萩原に礼を述べた高木は「1カ月前にパニック症になってしまって、今までで一番練習ができなくて」と告白。「周りの人たちが本当に優しくて、パニック症と戦って、ここに立てました」と、パラエストラ八王子の塩田歩代表ら周囲のサポートに感謝した。
RIZINでは、この日のバンタム級王座決定戦に登場するキム・スーチョル(32)=韓国=が、パニック障害で一度は引退したが、克服して復帰したことで知られている。
会見の主な一問一答は以下。
(試合を振り返って)
「反省の多い試合だった。(観客は)打撃のバチバチが見たかったと思うんですけど、悔しいな。タックルに行こうと思わなかったけど、体が勝手に。思ったよりスムーズにサブミッション行けそうだなと思ってそっちにシフトしてしまった感じですね。もっと強くなって、もっとファンが望む勝ち方ができる選手にならないと思いました」
(大みそか参戦は)
「当然狙っていますよ。やりたい人はいたんですけど、武田光司とやりたかったけど、めぐり逢えるのかなってとこなんで」
(同じフェザー級で今回セコンドについてくれた王者の鈴木千裕とは)
「まだ現実的じゃないと思います。自分と千裕はまだ格が違うかなと」
(パニック障害)
「やっぱ言わなきゃ良かったかな。なんでなったかは正直分からないけど、急に倒れてしまって、救急車も3日連続で、朝まで寝られない日がすごい続いて。その中で仕上げて、こんな素晴らしい舞台に立てたので、自分を褒めたい。(なったのは)ちょうど1カ月前とか。入院もしてたんで、ちょっと。家族にも協力してもらいましたし、ホントにいろんな人の支えで今回、試合ができました。自分の周りの人の素晴らしさに気づけました。まだ発作は来ますし、でも自分は(パニック症を告白して戦っている)武尊選手やキム・スーチョル選手を見て勇気づけられましたし、だから(今回)言ったというのもありました」
本大会はABEMA PPVにて視聴できる。