プロ初ダウンの井上尚弥 関係者も冷や汗 大橋会長「2カ月寿命が縮みました」父・真吾トレーナーも「寿命が縮まりましたね。若干気持ちに隙ができた」

 ルイス・ネリを下して手に入れたWBCダイヤモンドベルトを大橋秀行会長(右)にプレゼントすると明かす井上尚弥。サプライズに大橋会長ビックリ(撮影・伊藤笙子)
 ベルトを掛け。ポーズをとる井上尚弥(撮影・西岡正)
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 「ボクシング・4団体統一世界スーパーバンタム級タイトルマッチ」(6日、東京ドーム)

 34年ぶりに東京ドームでボクシング興行が行われ、王者・井上尚弥(31)=大橋=がWBC同級1位の挑戦者ルイス・ネリ(29)=メキシコ=を6回1分22秒TKOで下し、防衛に成功した。通算成績を27戦27勝24KOとした。歴史的な一戦で、“悪童”をその拳で成敗してみせた。1回に接近戦からネリの左フックをもろに浴びて、まさかのプロ初ダウンを喫したが、その後は圧倒。3度のダウンを奪っての逆転を果たした。

 見守った大橋秀行会長は「今日の試合は、この2カ月の準備で寿命が縮んだが、試合内容で2カ月寿命が縮みました」と、1回のダウンを苦笑いで振り返り、「ちょっと力んでいたというか、大振りだった。あのカウンター食らって、あの時間倒されていたら、普通無理だよ。こういう展開かと。(34年前に負けた)タイソンとかね。凄い気にかかった」と、当時の心境を明かした。「ただ、逆転するってのは違うところだね。最後は完全、失神だもんね。また9月はいつもの井上尚弥で試合してやってもらいたい。東京ドームの試合内容はものすごいインパクトを与えられたと思う。試合内容は満足していないが、一般のファンの方はボクシングってすごいものだと感じたと思う」とうなずいた。

 父の井上真吾トレーナーも「寿命が縮まりましたね」と苦笑い。「若干気持ちに隙ができたのかなっていう感じです。一瞬の気の緩みというか、そういうところを向こうは必死に打ってきたのがヒットした」と、振り返った。

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